【認定試験対策】財務会計(FI)9-11.残高繰越、その他

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概要

決算期における処理のひとつ、残高繰越、およびその他の処理について解説する。

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カスタマイズ、トランザクションコード

  • F.16 – 残高繰越
  • FAGLVGVTR – 残高繰越
  • F.07 – 得意先および仕入先の残高繰越
  • OB52 – 会計期間オープン/クローズ
  • F.03 – 財務会計比較分析
  • FAGLF03 – 財務会計比較分析
  • S_ALR_87100205 – 残高監査証跡(総勘定元帳)のレポート実行
  • S_ALR_87012317 – 残高監査証跡(未消込明細)のレポート実行
  • S_ALR_87012289 – 要約仕訳帳の実行

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決算処理(新年度)

まず、新年度開始時の決算処理について法的に必要な業務と、システム的に必要な処理をまとめる。

法的要件システム要件
1残高繰越
2G/L勘定の旧会計年度の会計期間クローズ
G/L勘定の特別会計期間オープン
3技術的な照合(照合レポート)
4未消込明細および在庫の外貨評価
5見越、繰延の転記
6入庫、請求仮勘定の分析
7G/L勘定の特別会計期間のクローズ
8残高監査証跡
9B/S、P/Lの作成
10レポート

残高繰越

残高繰越は、旧年度から新年度へデータを引き継ぐ処理である。

  • B/S勘定
    翌年度期首のB/S残高へと金額を引き継ぐ
  • P/L勘定
    翌年度期首の未処分利益勘定に金額を引き継ぐ

残高繰越トランザクションコード

総勘定元帳と得意先、仕入先とで、それぞれトランザクションコードが用意されている。つまり、それぞれで残高繰越を実施する必要がある。

  • 総勘定元帳の残高繰越
    • Classic G/Lの場合:F.16
    • New G/Lの場合:FAGLGVTR
  • 得意先、仕入先の残高繰越:F.07

旧年度にデータ入力した際の注意点

前期に伝票が入力された場合、総勘定元帳は自動で残高繰越される。一方、得意先/仕入先は自動で残高繰越されない。そのため、手動で残高繰越を実行する必要がある

会計期間オープン/クローズの期間範囲3

会計期間オープン/クローズは、「会計伝票を転記できる日付」を管理している。詳細は、財務会計(FI)3-4.会計期間バリアントを参照。

ここでの解説ポイントは、会計期間のオープン/クローズは、3つ設定する箇所があり、3つ目の期間範囲は、管理会計(CO)から財務会計へのリアルタイム転記ができる期間を制御するという点。

期間範囲1通常の会計期間に対して制御する。日常的に気にする設定はこちら。
期間範囲2特別会計期間に対して制御する。決算処理をする際にオープン設定を行う。
期間範囲3管理会計(CO)から財務会計へのリアルタイム転記ができる期間を制御する。
COで登録した伝票をFI側に反映させるために利用する。
※新総勘定元帳以降で追加された機能。

この期間範囲3のポイントは、以下のとおり。

  • COで登録した伝票をFI側に反映できる期間
  • 勘定タイプ「+(すべて)」のみ設定が有効
  • 何も指定していない場合、期間範囲1の範囲を採用する(はず)

技術的な照合(照合レポート)

照合レポートでは、月次処理の一環として総勘定元帳と補助元帳(得意先、仕入先)の整合性をチェックする。

  • 得意先、仕入先G/L勘定の取引金額会計伝票の金額 の整合性チェック
    (FAGLFLEXT と BSEG)
  • 得意先、仕入先、G/L勘定の取引金額未消込明細、消込済明細テーブル の整合性チェック
    (FAGLFLEXT と BSID/BSAD、BSIK/BSAK、BSIS/BSAS)

照合レポートのトランザクションコード
  • Classic G/Lの場合:F.03
  • New G/Lの場合:FAGLF03

データの削除、バックアップ

アーカイブ

アーカイブとは、データを別の場所に移し、サーバ上からデータを削除すること。一言で言うとバックアップ。アーカイブしたデータは変更ができなくなる。

なお、未消込明細がある伝票は、アーカイブできない。(参照:5-1.未消込明細の消込
アーカイブすると、消込済明細(消込済の伝票)はアーカイブファイル、未消込明細(未消込の伝票)はサーバ上、というようにデータの所在が別れてしまう。これだと監査におけるデータ提出に困るため、同じ場所にデータを保存できるようにした機能が残高監査証跡である。

残高監査証跡

残高監査証跡は、消込済明細、未消込明細の両方をバックアップする機能である。監査に必要な項目のみ残した仕訳を、一定期間保存する。必要な項目のみ残すため、データ量が少ない。

なお、アーカイブ処理は必須であるが、残高監査証跡は任意の処理である。

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カスタマイズ操作方法

残高監査証跡(総勘定元帳)のレポート実行:S_ALR_87100205

SAPメニュー>会計管理>財務会計>総勘定元帳>定期処理>決算処理>伝票>残高監査証跡>全勘定>伝票ファイルからの総勘定元帳

残高監査証跡(未消込明細)のレポート実行:S_ALR_87012317

SAPメニュー>会計管理>財務会計>総勘定元帳>定期処理>決算処理>伝票>残高監査証跡>未消込明細勘定>伝票ファイルからの明細消込管理勘定の残高監査証跡

要約仕訳帳の実行:S_ALR_87012289

SAPメニュー>会計管理>財務会計>総勘定元帳>情報管理>総勘定元帳レポート>伝票>一般>要約仕訳帳

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テーブル

テーブルID内容説明備考
FAGLFLEXT実績明細の集計テーブル
FAGLFLEXA総勘定元帳: 実績明細
BKPF会計伝票ヘッダ情報
BSEG会計伝票明細情報
BSID会計管理: 得意先の二次索引未消込の得意先明細
BSAD会計管理:得意先の二次索引(決済明細)消込済みの得意先明細
BSIK会計管理:仕入先の二次索引未消込の仕入先明細
BSAK会計管理:仕入先の二次索引(決済明細)消込済みの仕入先明細
BSIS会計管理:勘定コードの二次索引未消込のG/L勘定明細
BSAS会計管理:勘定コードの二次索引(決済明細)消込済みのG/L勘定明細

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演習問題

※複数回答の設問あり。
※答えはドラッグすると見れる。

残高繰越によって未処分利益勘定に転記される勘定は、次のどれか。

A. 貸借対照表勘定
B. 損益計算書勘定
C. 得意先勘定
D. 仕入先勘定

正解:B

会計期間オープン/クローズの設定における、期間範囲3はどの勘定タイプで設定できるか。

A. S
B. K
C. D
D. +

正解:D

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