概要
変更管理について解説する。
カスタマイズ、トランザクションコード
- FB02 – 伝票変更
変更管理
SAPでは、一度登録したマスタや伝票の制御について、変更管理と呼んでいる。マスタの登録項目を変更できるのか、変更した日付やユーザを管理する、といった内容を指す。
会計伝票の変更管理について
会計伝票の一部の項目は、伝票登録後に変更が可能である。変更できる項目は、以下のとおり。
伝票ヘッダ | ・参照番号 ・伝票ヘッダテキスト |
伝票明細 | ・ソートキー ・テキスト項目 ・支払条件 など |
伝票変更のルール
会計伝票の変更できる項目について、勘定タイプ、取引クラス(特殊仕訳タイプ)、会社コードごとに制御することができる。たとえば、「A会社ではソートキーを変更できるが、B会社では変更できない」といった設定が可能。
また、設定した勘定タイプ、取引クラス(特殊仕訳タイプ)、会社コードごとに伝票変更が可能となる条件を指定できる。たとえば、「変更対象の明細が消し込まれていない場合のみ変更可能」といった設定が可能。
カスタマイズ操作方法
ソートキー項目を変更不可に設定する
まず、ソートキーが変更可能な項目であるか確認する。
- 会計管理>財務会計>総勘定元帳>伝票>変更(Tr-Cd:FB02)を選択する。
- 前回財務会計(FI)3-5.会計伝票の登録で登録した伝票を指定し、明細項目のソートキーが変更可能であること(白色のセルになっていること)を確認する。
伝票タイプS(総勘定元帳)のルールを変更して、ソートキーを変更不可に設定する。
- SPRO>財務会計>財務会計共通設定>伝票>伝票変更ルール>伝票変更ルール – 明細 を選択する。
- 「新規エントリ」ボタンを押下する。
- 以下のデータを入力し、保存する。
項目名 | BSEG-ZUONR |
勘定タイプ | S |
特殊仕訳タイプ | 空白 |
会社コード | 空白 |
項目変更可能 | 空白 |
まず、ソートキーが変更可能な項目であるか確認する。
- 会計管理>財務会計>総勘定元帳>伝票>変更(Tr-Cd:FB02)を選択する。
- 前回財務会計(FI)3-5.会計伝票の登録で登録した伝票を指定し、明細項目のソートキーが変更不可であること(グレーアウトになっていること)を確認する。
テーブル
テーブルID | 内容説明 | 備考 |
---|---|---|
– | – | – |
演習問題
※複数回答の設問あり。
※答えはドラッグすると見れる。
伝票変更のルールは、どの単位で設定することが可能か。
A. 勘定タイプ
B. 伝票タイプ
C. 会社コード
D. 取引クラス
E. 転記キー
正解:ACD
伝票ヘッダで変更可能な項目は次のどれか。
A. 伝票タイプ
B. 参照番号
C. 伝票ヘッダテキスト
D. 伝票日付
正解:BC
コメント