【認定試験対策】財務会計(FI)4-2.初期値、ユーザプロファイル

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概要

初期値、およびユーザプロファイルについて解説する。

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カスタマイズ、トランザクションコード

  • SU01 – ユーザ管理
  • SU3 – ユーザプロファイル更新
  • FB50 – G/L勘定伝票入力
  • FB60 – 仕入先請求書入力
  • FB70 – 得意先請求書入力
  • FB03 – 伝票照会

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初期値

初期値提案とは

伝票入力時など、自動で項目値を入力してくれる機能。入力手間の削減や、入力ミスの防止に役立つ。

SAPでは初期値として自動入力することを提案と呼んでいる。また、マスタから他のマスタを自動入力すること(原価センタを入力すると利益センタが自動入力される、など)を誘導と呼んでいる。

初期値提案は、次の2種類がある。

ユーザ固有の初期値ユーザごとに設定する初期値。ユーザが利用する会社コードなど、頻繁に
変わることがない項目に対して効果的。ユーザプロファイルと呼ばれる。
システムの初期値ユーザに関係なく、システムにより自動で入力される初期値

ユーザプロファイル

ユーザ固有の設定として、以下が設定できる。

ログオン言語SAPの言語を設定。英語でログインするとSAPメニュー、トランザクション
画面がすべて英語になる。
日付書式「YYYY/MM/DD」、「DD.MM.YYYY」など、日付の表記について選択する。
小数点表記小数点を「.」/「,」表記のどちらにするか、3桁区切りでカンマを入れるか、
を設定する。
プリンタの初期値デフォルトで使うプリンタを設定する。

パラメータ(ユーザパラメータ)について

テストには出てこないが、上記の項目以外によく使うユーザ固有の初期値としてパタメータがある。ユーザごとに項目を指定し、初期値提案する値を設定できる。たとえば、伝票入力画面の会社コードの初期値を、ユーザの属する会社コードとする際に利用される。

システムの初期値

システムで自動的に入力される初期値。ものによるが特にどこかで設定しているわけではなく、SAP標準の仕様として用意されており、かつ変更できないことが多い。

代表的なシステムの初期値は、以下のとおり。

  • 伝票入力時に現在日付が転記日付として提案される。
  • 一度伝票を入力すると、次の伝票の入力時には、直前の伝票に入力した会社コードが提案される。
  • FB50などで伝票を入力し、直後にFB03など照会画面を開くと、直前に入力した伝票番号が照会対象として提案される。
  • 仕入先請求書の伝票タイプがKRの場合、貸方明細の転記キーは31で提案される。

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カスタマイズ操作方法

ユーザ固有の設定として、ユーザプロファイルの設定パラメータの設定、システムの初期値として、伝票タイプの非表示換算レート差異の上限設定を設定変更する。

ユーザプロファイルの設定、パラメータの設定:SU3、SU01

ユーザプロファイルの確認と、パラメータに会社コード「1000」を指定すると初期値提案として機能することを確認する。

パラメータの設定についてより詳しく知りたい方は、↓のサイトを参照。
※参考:yoiblog┃【SAP】ユーザプロファイルから初期値(デフォルト値)を設定する方法

  1. ユーザプロファイル更新(Tr-Cd:SU3)、もしくはユーザ管理(Tr-Cd:SU01)を起動する。
  2. 「デフォルト」タブを選択し、ユーザ固有のパラメータが設定できることを確認する。
  3. 「パラメータ」タブを選択し、SET/GET パラメータ IDに「BUK」、パラメータ値に「1000」を入力する。
  4. 保存する。
  5. 伝票照会(Tr-Cd:FB03)を起動し、会社コードに「1000」が初期値提案されていることを確認する。

会計伝票の入力画面で伝票タイプを非表示にする:FB50、FB60、FB70など

  1. 伝票入力画面(FB50、FB60、FB70など)を起動する。
  2. 「編集オプション」(Shift + F4)を選択する。
  3. 伝票タイプオプションで「伝票タイプ非表示」を選択する。
  4. 保存する。

換算レート差異の上限設定

  1. SPRO>財務会計>財務会計共通設定>会社コードのグローバルパラメータ>通貨>換算レート差損益上限>定義: 会社コード別の換算レート誤差上限 を選択する。
  2. 「換算レート誤差上限」にデータを入力する。※デフォルトは10%。
  3. 保存する。

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テーブル

テーブルID内容説明備考
USR05ユーザパラメータ

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演習問題

※複数回答の設問あり。
※答えはドラッグすると見れる。

次の文章の正誤を回答せよ。

ユーザパラメータを利用して、伝票入力画面において会社コードや通貨などの項目の初期値を設定することができる。

A. 正
B. 誤

正解:A

次の文章の正誤を回答せよ。

G/L勘定伝票入力(Tr-Cd:FB50)を起動すると、転記日付にシステム日付が表示された。この転記日付を打ち替えて伝票登録することはできない。

A. 正
B. 誤

正解:B

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