【認定試験対策】管理会計(CO)10-3.CO-PA:テーブル構造

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概要

収益性分析のテーブル構造について解説する。収益性分析では、伝票データを特性と値項目で管理しているため、他の伝票を保持するテーブルと変わったテーブル構造をしている。また、原価ベースと勘定ベースで異なるDBにデータを保存することを押さえておこう。

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カスタマイズ、トランザクションコード

  • KETE – 分析対象テンプレート
  • KECP – 分析対象のコピー

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テーブル構造

主要テーブル

収益席分析において、利用する主要なテーブルは次のとおり。原価ベースと勘定ベースで登録されるテーブルが異なる

テーブルID内容説明備考
原価ベース
CE0++++論理明細構造
CE1++++実績明細テーブル実績伝票を保持
CE2++++計画明細テーブル計画伝票を保持
CE3++++集計テーブルCE4++++の「収益性セグメント」ごとに
値項目を集計したテーブル(後述
CE4++++収益性セグメント定義特性ごとの集計をするため、特性の組み合わせ
ごとに「収益性セグメント」を定義している(後述
CE4++++_KENC再調整
CE4++++_ACCT勘定割当
CE4++++_FLAG転記済特性
CE5++++論理セグメントレベル
CE7++++配賦の内部ヘルプ構造
CE8++++配賦の内部ヘルプ構造
勘定ベース
CE4++++収益性セグメント定義
COBKCO 対象: 伝票ヘッダ実績、計画どちらもこのテーブル
COEPCO 対象: 明細 (期間別)CO伝票の明細(実績)。
勘定ベースCO-PAの実績伝票も保持。
COEJCO 対象: 明細 (会計年度別)CO伝票の明細(計画)。
勘定ベースCO-PAの計画伝票も保持。
COSPCO 対象: 外部転記の原価合計一次原価要素に関するCO伝票の合計値。
勘定ベースCO-PAの計画の集計値を保持。
COSSCO 対象: 内部転記の原価合計二次原価要素に関するCO伝票の合計値。
勘定ベースCO-PAの実績の集計値を保持。
ACDOCAユニバーサルジャーナル従来のヘッダと明細(BKPFとBSEG)が
合体した形のテーブル。
明細単位でレコードを保持する。
「++++」には分析対象コードが入る

テーブルIDの「++++」には、分析対象のコードが入る。例えば分析対象「1000」であれば、実績明細テーブルIDは「CE11000」となる。

データ構造

実績転記、計画転記

まずは、基本となる実績伝票の転記、計画伝票の転記を押さえておこう。

原価ベースのCO-PAでは、実績伝票はCE1++++(実績明細テーブル)、明細伝票はCE2++++(計画明細テーブル)に保存される。

勘定ベースでは、実績伝票はCOEP、計画伝票はCOEJに伝票データを保持している。また、S/4の勘定ベースではデータがACDOCAに統合されており、実績データが(COEPと同時に)ACDOCAに登録される。計画データについては、ACDOCA、ACDOCP(ACDOCAの計画版)いずれにも登録されない。

S/4の原価ベースでは、原則ACDOCAにデータ登録されないが、PA伝票登録時の中身にCOオブジェクトが入力されている場合、ACDOCAにデータ登録される。

集計テーブルについて
  • 原価ベース

原価ベースでは、まずCE4++++に「収益性セグメント(もしくは、収益性セグメント番号)」という特性の組み合わせごとに番号を付けている。例えば、会社コード「1000」、事業部「自転車事業部」、製品「自転車01」の組み合わせは、収益性セグメント「1234」という具合になっている。

そして、この収益性セグメント単位で値項目を集計したテーブルがCE3++++である。

CE3++++では、収益性セグメントに加え、期間やバージョン(計画or実績)、ごとに集計値を保持している。計画も実績も同じテーブル(CE3++++、CE4++++)を使う。

  • 勘定ベース

勘定ベースは、原価センタ会計のテーブル構造をイメージするとわかりやすい。COEP(実績明細)の集計テーブルとしてCOSS(内部転記合計)、COEJ(計画明細)の集計テーブルとしてCOSP(外部転記合計)になっている。

テンプレートの分析対象

SAPではサンプルの分析対象として、テンプレートが用意されている。収益性分析の詳細なカスタマイズをせずに、デモができる。

【カスタマイズ起動経路】
SPRO>管理会計>収益性分析>構成>分析対象定義>分析対象サンプル>使用: SAP分析対象テンプレート(Tr-Cd:KETE)

また、テンプレートをコピーして分析対象を作成、ユーザの要件に合わせて適宜カスタマイズ、ということも可能。

【カスタマイズ起動経路】
SPRO>管理会計>収益性分析>構成>分析対象定義>分析対象サンプル>コピー: カスタマイジングを含む分析対象(Tr-Cd:KECP)

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カスタマイズ操作方法

※今回はなし

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テーブル

テーブルID内容説明備考
CE0++++論理明細構造※「++++」は分析対象のコード
CE1++++実績明細テーブル※「++++」は分析対象のコード
実績伝票を保持
CE2++++計画明細テーブル※「++++」は分析対象のコード
計画伝票を保持
CE3++++集計テーブル※「++++」は分析対象のコード
CE4++++の「収益性セグメント」ごとに値項目を集計したテーブル
CE4++++収益性セグメント定義※「++++」は分析対象のコード
特性ごとの集計をするため、特性の組み合わせごとに「収益性セグメント」を定義
CE4++++_KENC再調整※「++++」は分析対象のコード
CE4++++_ACCT勘定割当※「++++」は分析対象のコード
CE4++++_FLAG転記済特性※「++++」は分析対象のコード
CE5++++論理セグメントレベル※「++++」は分析対象のコード
CE7++++配賦の内部ヘルプ構造※「++++」は分析対象のコード
CE8++++配賦の内部ヘルプ構造※「++++」は分析対象のコード
COBKCO 対象: 伝票ヘッダ実績、計画どちらもこのテーブル
COEPCO 対象: 明細 (期間別)CO伝票の明細(実績)。
勘定ベースCO-PAの実績伝票も保持。
COEJCO 対象: 明細 (会計年度別)CO伝票の明細(計画)。
勘定ベースCO-PAの計画伝票も保持。
COSPCO 対象: 外部転記の原価合計一次原価要素に関するCO伝票の合計値。
勘定ベースCO-PAの計画の集計値を保持。
COSSCO 対象: 内部転記の原価合計二次原価要素に関するCO伝票の合計値。
勘定ベースCO-PAの実績の集計値を保持。
ACDOCAユニバーサルジャーナル従来のヘッダと明細(BKPFとBSEG)が合体した形のテーブル。
明細単位でレコードを保持する。

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