【認定試験対策】管理会計(CO)1-5.統計キー数値、統計キー数値グループ

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概要

統計キー数値について解説する。

統計キー数値の利用、トランザクションデータの登録については、以下を参照。

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カスタマイズ、トランザクションコード

  • KK01 – 統計キー数値登録
  • KK02 – 統計キー数値変更
  • KK03 – 統計キー数値照会
  • KK03DEL – 統計キー数値削除
  • KAK2 – 統計キー数値変更(一括)
  • KAK3 – 統計キー数値照会(一括)
  • KBH1 – 統計キー数値グループ登録
  • KBH2 – 統計キー数値グループ変更
  • KBH3 – 統計キー数値グループ照会

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統計キー数値

統計キー数値

統計キー数値は、配賦基準値を登録するための箱である。例えば、人件費を人数で按分する際の「人数」にあたる。その他、面積や時間など、様々な単位で統計キー数値を登録できる。

上の例では、工場共通の経費(光熱費)を、工場内の面積比で各原価センタに割当するイメージである。統計キー数値マスタ「工場面積」を登録しておき、原価センタAの面積を「200(㎡)」、原価センタBの面積を「300(㎡)」と登録する。そして、工場共通の経費を統計キー数値「工場面積」(200:300)で按分するわけである。

配賦処理の詳細については、3-2.付替・配賦、もしくは付替・配賦:KSU1、KSV1、3KE1、4KE1、KEU1を参照。

統計キー数値のマスタ(コードや単位を管理)とトランザクションデータ(配賦基準値)はそれぞれ別のデータであるため、混同しないように注意。会話で「統計キー数値」と出てきた、マスタなのかトランなのか意識して話そう。本記事ではなるべく「マスタ」「トラン」と明記する。

また、統計キー数値トランデータには、計画値実績値がある。こちらもよく混同されるので、どちらの話であるか注意しよう。

設定項目

統計キー数値マスタの主な設定項目は、以下のとおり。

統計キー数値単位配賦で使用する数量単位を指定
キー数値カテゴリ固定値、合計値 のいずれかを指定(後述)
-固定値:月ごとの変更がほとんどないもの。専有面積、従業員数など。
-合計値:月ごとの変更が多いもの。稼働時間、生産量など。

キー数値カテゴリ

キー数値カテゴリは、統計キー数値マスタの更新頻度を設定していると捉えて良い。統計キー数値トランデータの入力オペレーションに影響する。

固定値は、月ごとの変更がほとんどないもの(占有面積、従業員数など)を想定している。そのため、年度に入力した数値が各期間にコピーされる。合計値は、月ごとの変更が多いもの(稼働時間、生産量など)を想定している。そのため、年度に入力した数値が各期間に按分される。

時間依存性について

時間依存とは、履歴管理されているということ。原価センタマスタなどとは異なり、統計キー数値マスタには時間依存性はない

※時間依存性のイメージは、原価センタを参照。

統計キー数値グループ

原価センタグループと同じく、統計キー数値マスタをグルーピングしたもの。こちらも統計キー数値グループの中に統計キー数値グループを持てる。つまり、階層構造を持っている

また、統計キー数値グループのテーブルも原価センタグループと同じ構造をしている。詳細は原価センタグループ、利益センタグループ、原価要素グループのテーブルを教えて下さいを参照。

統計キー数値グループのバックアップ

統計キー数値グループには時間依存性がない。その代わり、接尾語という方法が用意されている。接尾語は、既存の統計キー数値グループに 「.」+Max4文字 を付与して階層ごとコピーする手法である。これによりグループのバックアップ機能としている。

※参考:原価センタグループのバックアップ

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カスタマイズ操作方法

統計キー数値マスタの登録:KK01

  1. SAPメニュー>会計管理>管理会計>原価センタ会計>マスタデータ>統計キー数値>個別処理>登録(Tr-Cd:KK01)を起動する。
  2. 管理領域「1000」を入力し、Enterを押下する。
  3. 統計キー数値「KH01」を入力し、Enterを押下する。
  4. 以下のデータを入力し、保存する。
名称工場稼働時間
測定単位[H]時間
キー数値カテゴリ合計値

統計キー数値グループの登録:KBH1

登録の操作方法は、原価センタグループと同じ。

【起動経路】
SAPメニュー>会計管理>管理会計>原価センタ会計>マスタデータ>統計キー数値グループ>登録(Tr-Cd:KBH1)

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テーブル

テーブルID内容説明備考
TKA03統計キー数値統計キー数値マスタデータを保持。
SETHEADERセットヘッダとディレクトリグループの基本情報ほ保持、SETHEADERTにグループのテキスト情報を保持
SETNODEセットの下位レベルセットグループの中にグループがある場合は、SETNODEで子グループの情報を保持
SETLEAFセット値末端のマスタを保持

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