前提
一般的な間接費の配賦について、SAPでは二通りの方法がある。
付替:同じ勘定コードで配賦を行う
【例】
A部門:材料費 1,000 ←付替元
↓付替
A部門:材料費 1,000 ←付替元
A部門:材料費 -1,000 ←付替で登録されたデータ
B部門:材料費 700 ←付替で登録されたデータ
C部門:材料費 300 ←付替で登録されたデータ
配賦:別の勘定コード(二次原価要素)で配賦を行う
【例】
A部門:材料費 1,000 ←配賦元
↓配賦
A部門:材料費 1,000 ←配賦元
A部門:共通材料費 -1,000 ←配賦で登録されたデータ
B部門:共通材料費 700 ←配賦で登録されたデータ
C部門:共通材料費 300 ←配賦で登録されたデータ
※用語
センダ:付替/配賦元を指す(上記の例では、A部門)
レシーバ:付替/配賦先を指す(上記の例では、B部門、C部門)
配賦基準値(配賦比率):付替/配賦の比率を指す(上記の例では、7:3で配分)
設定(マスタ)
トランザクションコード
原価センタ会計
登録 | 変更 | 照会 | 削除 | 実行 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
実績 | 配賦 | KSU1 | KSU2 | KSU3 | KSU4 | KSU5 |
付替 | KSV1 | KSV2 | KSV3 | KSV4 | KSV5 | |
計画 | 配賦 | KSU7 | KSU8 | KSU9 | KSUA | KSUB |
付替 | KSV7 | KSV8 | KSV9 | KSVA | KSVB |
利益センタ会計
登録 | 変更 | 照会 | 削除 | 実行 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
実績 | 配賦 | 3KE1 | 3KE2 | 3KE3 | 3KE4 | 3KE5 |
付替 | 4KE1 | 4KE2 | 4KE3 | 4KE4 | 4KE5 | |
計画 | 配賦 | 3KE7 | 3KE8 | 3KE9 | 3KEA | 3KEB |
付替 | 4KE7 | 4KE8 | 4KE9 | 4KEA | 4KEB |
収益性分析
登録 | 変更 | 照会 | 削除 | 実行 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
実績 | 配賦 | KEU1 | KEU2 | KEU3 | KEU4 | KEU5 |
計画 | 配賦 | KEU7 | KEU8 | KEU9 | KEUA | KEUA |
周期の登録方法
※以降、原価センタ会計の実積付替を例に記載。
KSV1:原価センタ会計 実積付替周期登録
周期:マスタのコード
開始日付:有効開始日付
セグメント登録画面:セグメントヘッダ
セグメントのヘッダ情報を登録する
セグメント登録画面:センダ/レシーバ
付替/配賦元のトランザクションデータ、付替/配賦先のデータを指定する
センダ:付替/配賦元のトランザクションデータの条件を指定する
レシーバ:付替/配賦先の条件を指定する
セグメント登録画面:レシーバトレースファクタ
配賦基準値(配賦比率)を指定する
統計キー数値:配賦基準値(配賦比率)を指定する
テーブル構造
テーブルID | 内容 | 備考 |
---|---|---|
T811C | 周期マスタ | 周期情報を保持 |
T811S | セグメントマスタ | セグメント情報を保持 ※統計キー数値のプルダウンは「項目グループ(RCDATA)」で保持 |
T811M | 配分: 項目グループのテキスト | 上記、T811S-RCDATAと紐づく。 統計キー数値が何かを保持。 |
T811L | 配賦/付替: テキスト(長) | 周期、セグメントのテキストを保持 |
T811K | 配分: キー項目 | セグメントに指定している設定値を保持。 T811C、T811S、T811Kのテーブルを引っ張ってくっつければだいたいの情報は揃う。 |
T811D | 周期実行履歴 | 周期実行履歴、実行時の伝票番号も保持 |
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