「残業してでも収入を増やしたほうがいいのか?」
「給与UPしたけど残業時間増えた、、、」
求人情報の報酬体系を見ては、こういった疑問を持っている方はいるでしょうか。
収入と残業の関係について、考えるべき点をまとめましたので、基本的なところではありますが転職時の注意点としてご参考ください。
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基本的な考え方:時間単価で考える
まず、大前提として押さえておくべきが、時間単価という考え方です。
次の例で理解しましょう。
【A社】 月給:24万、残業なし(月160h稼働) ⇒24万 ÷ 160h = 時給:1,500円 【B社】 月給:28万、残業月40h(月160h+残業40h稼働) ⇒28万 ÷ 200h = 時給:1,400円
B社の方が収入は増えていますが、残業時間が増えています。
A社と比較するために、1時間あたりどれくらい稼いでいるかを算出するのが、時間単価の考え方です。
上記を見ると、A社の方が収入は少ないですが、時間単価は高いですよね。
つまり、A社で働いた方が効率よく稼いでいると言えます。
もし、あたなが「転職して収入は増えたが、思ったよりもしんどいぞ」となっている場合、時間単価が下がっているかもしれません。
転職で給与UPを狙う人は、残業時間も加味して計算しましょう。
収入を優先するのか、時間を優先するのか
では、時間単価の高い方に転職すればよいのでしょうか。
答えはそう単純ではございません。
結論:何を優先するのかはその人次第
元も子もないですが、何を優先するかはその人次第です。
あなたが残業してでも多くの収入が欲しければ、少しでも多くもらえる方がよいですし、時間・プライベートを優先したいのであれば、残業時間が少ない方がよいでしょう。
これが大前提ではありますが、その他参考になる観点もありますので、次に紹介します。
「この考え方もあるのか」と思ってもらえれば幸いです。
参考になる観点
残業時間はプロジェクトによって変わる
まず、押さえておくべきポイントが、残業時間は変わりやすいということ。
会社によって残業時間が変わるのももちろんですが、会社内でも参画しているプロジェクトによっても変わります。たとえば、炎上気味のプロジェクトであれば、稼働時間は長くなりがちです。
さらに、同じプロジェクトであっても納期前は忙しくなりがちですし、逆にプロジェクト立ち上げ直後はそこまで忙しくないことが多いです。
そのため、入社前に聞いた残業時間はあくまで目安くらいに思っておく方が無難です。個人的には、月20時間の残業と月40時間の残業は誤差だと捉えています。
次の転職に有利なのは、残業してでも高い方
転職する際、転職先の企業は前職の給与を参考に、転職後の給与を提示します。
「前の会社でこれくらいもらっているから、それだけのパフォーマンス出せるだろう。」ということですね。
このとき、残業時間も込みの金額で給与を計算します。
「前職で残業時間が月60hだから、その分差し引いて、、、」といった計算はしません。
なので、残業代込みでも高い給与をもらっていると、次の転職ではその高い給与が基準となります。
また、すでに残業時間が多い人は、転職前後で給与が変わらなくても、残業時間が減るだけでかなりゆとりのある生活になるでしょう。
残業時間がなければ何をするか
残業時間がなければ何をするつもりなのか、は必ず考えましょう。
たとえば、SAPの勉強時間を増やしたい・確保したいとします。
SAP導入案件で残業した場合、SAPに関する実務をしているが、新しいことを学ぶというよりは、作業(何かしらの成果物を作る)時間が多いでしょう。
であれば、実務はさっさと切り上げて自習なり、勉強会なりに充てる方がキャッチアップは早いでしょう。
逆に、「残業していなければ、暇つぶしでゲームかダラダラYoutube見ている」だとすれば、少し多めに働いてその分収入を得るのもアリでしょう。
著者だとどう判断するのか
最後に、私だとどう判断するかをお伝えします。
まず、基本は収入よりも時間確保を優先します。
収入は後からいくらでも上げられるので、仕事の勉強や自己投資に時間を使いたいからです。
ただし、現代は就業時間に対する規制が厳しく、残業時間が月40時間以内の会社が増えています。残業時間0~40時間であれば、誤差の範囲内と捉えて給与の高い会社を選びます。
なお、20代前半であればがむしゃらに働くのもアリだと思います。かつて私も時間単価を度外視したハードワークでしたが、そこで得たマインドセットもあります。
逆に、年齢が上がると(30歳以降くらいでしょうか)お金に不自由しなくなってくるので、時間の優先度が上がります。そうなると月60時間を超える残業は敬遠します。
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