「今の会社で褒められてはいるけど、給与上がらないな・・・」
「今の会社、悪くはないけど、もっといいところないのかな・・・」
こういった思いを日々抱きながら、通勤電車に揺られていないでしょうか。
なんとなく「他の会社・・・」ということを考えてみても
調べるにも時間かかるし、「今の会社が絶対嫌」という訳でもない。
休日は休みやプライベートを優先したい。
気付けば、「とりあえず、今のままでいいや、、、」となりますよね。
そんな方のために、転職について考えるきっかけ、
キャリアについて考えるきっかけを持ってもらえればと思います!
転職しなくても良いのです。
少しでもキャリアを考えることが、この先のよりよい人生に変えていく一歩になります。
さぁ、その一歩を歩みだしましょう!
■対象者 ・転職に興味がある人 ・転職すべきか悩んでいる人 ■この記事で理解できること ・転職すべきかどうかの判断軸が明確になる ・今後のキャリア形成において、転職を選択肢に入れて検討できる ※転職全般に当てはまりますが、特にSAP業界を前提に書いています。
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転職を決意する【具体的な】タイミング4選
私が思う転職を決意する「具体的な」タイミングを4選紹介します。
「一般論なことは分かっとるんじゃい!」と思っているあなた!
ご安心を。
具体的な状況を想定してお話しますので、よりリアリティを持ってもらえるはずです。
その1.スキル・実績が評価されていない時、給与が低い時
自分のスキルや実績が評価されていない、
給与が低いと感じる時は素直に転職を意識してよいでしょう。
具体例を見ていきます。
会社の評価軸と、自分の評価軸がズレている可能性
たとえば、自分では「資格試験を取得した!実績も十分作った!顧客からの評判もいい!これは評価されるはず!」と考えていたとします。
しかし、会社の評価は年功序列。
個人の実績は少々反映されるものの、基本は毎年一定額の昇給のみ。
会社の評価軸と自分の評価軸がズレてしまっています。
これでは頑張りは評価されず、報われません。今後も報われる可能性は低いでしょう。
会社全体として低い可能性
これは個人の給与が低いのではなく、会社全体として低い水準である場合。
自分だけでなく、上司も先輩も低い場合です。
会社が支払う給与は会社が決めているので、報酬が多い会社、少ない会社が当然あります。
同じスキルセット、経験、業務内容でも給与が違う、ということは起き得ます。
「でも自分の会社が低いかどうかをどうやって知るんだ?!」
仰るとおり。
そこで、転職活動です。
転職活動をすれば、自分の市場価値、相場がわかります。
この相場を知ることが重要で、相場と比較して今の給与が低いのか判断できるわけです。
もし、条件が合えばそのまま転職してしまってもいいですし、嫌なら自社に留まればいいのです。
市場価値がわかるだけなく、自分のスキルや経験が棚卸しできるので、振り返りとしても有効です。
転職活動は時間がかかるので、パパッとやってみるには、
ミイダスの市場価値診断を使ってみるのもいいかもしれません。
10~15分くらいあれば終わります。
入力項目が多いので、めちゃめちゃ外れるということもなさそうです。
ただ、今の年収+70万くらいが表示されるようになっているかもしれません。
年収を打ち替えて複数回試したところ、いずれも+70程度の結果になりました。
みなし残業という落とし穴
給与と同時に意識したいのは、残業時間です。
たとえば、みなし残業時間が月40時間あり、実際に40時間くらい残業するのであれば、
残業なしの方が時間単価は高くなるケースもあります。
・月給:24万、残業なし(月160h稼働) →時給:1,500円 ・月給:28万、残業あり(月160h+残業40h稼働) →時給:1,400円
残業時間があっても給与を得たいのか、自分の時間を増やしたいのか、
人によって重視するポイントが異なるので、自分が何を望むのか検討してください。
その2.やりたいこととやっていることがマッチしていない時
アサインされるプロジェクトが自分の志向と異なる
「上流工程に携わりたいが、いつまでも保守・運用をやっている」
「コンサルにアサインされるチャンスが巡ってこない」
アサインされるプロジェクトには、本人の能力だけでなく
需要と供給のバランスが影響します。
開発経験が十分にあり、SAPの理解も深まってきて、資格も取った。
にも関わらず、今の会社でコンサルとしてアサインされる可能性が見えなければ
早めの転職を検討してよいでしょう。
やりたいことが出てきた
先ほどと似ていますが、人は新しいものに触れることで
価値観が変わり、目標ややりたいことが変わるものです。
「今はコンサルをやっているが、ゆくゆくはPMOを経験したい。でも今の会社ではその可能性が低い・・・」
PMOのポジションに就けるのは、プライマリベンダーが基本ですので、
零細企業に属しているうちは厳しいでしょう。
そういう時は、PMOポジションが期待できるプライマリベンダーに転職を検討してみましょう。
こういったポジティブな転職理由が述べられると、転職活動でも好意的に捉えられます。
その3.勤務形態(労働環境)が合わない時
大前提:”良い会社or悪い会社” ではなく “合っている会社or合っていない会社”
まず、個人的な意見ですが、
良い会社、悪い会社という考え方は微妙だと思っています。
人と人に相性があるように、会社と人にも相性があります。
その相性が合っている会社を選ぶことが重要なのです。
つまり、その人にとって良い会社、悪い会社があるだけ。
合っている会社とは?
では、どうすれば自分に合っている会社を見つけられるのか。
それは、Can、Want、Needで判断しましょう。
- Can:自分が今できること
- Want:自分がやりたいこと
- Need:企業が求めている人物像
この3つがマッチするかどうかで考えます。
ここを外さなければ、大きく失敗することはないと考えています。
たとえば、以下のような状況だと、自分に合っている会社と言えそうです。
- Can:開発として4年の経験があり、設計、開発、テストと一通りこなせる
- Want:今は開発だが、ゆくゆくはコンサルとして上流工程に携わりたい
- Need:即戦力で働ける人物、できればコンサルとして高単価の案件を任せたい
Can、Wantがわからない人は、価値観マップ(詳細はまた今度)を作ってみてください。
勤務形態(労働環境)が合わない
「給与は高いが残業が多い」
「若手でも成果を出せば大幅昇給があり得る、ただし下がる可能性もある」
「教育・新人フォローは手厚いが、なかなか難度の高い仕事にアサインされない」
「難度の高い仕事にアサインされやすいが、教育・新人フォローは手薄い」
「有給が取りやすい」
こういったところは、会社によって特色が出ます。
そして、何が正解といったものでもありません。
繰り返しですが、自分に合うかどうかが重要なのです。
会社の風土と自分の働き方がマッチしていなければストレスになります。
なお、有給の取りやすさなど、ものによってはプロジェクトや時期によって変わりやすいです。
また、結婚した、子供ができた、などライフステージによって優先順位も変わります。
転職も一つの手ですが、まずは社内での異動を相談してみましょう。
その4.人間関係が悪い時
自分で改善できることはしよう(自分を棚上げして他人を否定するだけはダメよ)
転職の前に、「そもそも自分に改善の余地はないのか」を考えましょう。
他人を変えるより、自分が変わった方が、早くで精神的にも楽です。
自分に非があれば、素直に受け入れ、改めましょう。
ここでは詳しく触れないので、参考リンクを貼っておきます。
両学長 リベラルアーツ大学 第7回 原因自分論で考える【人生論】
まずは会社内で相談する
とはいえ、人間同士ですから相性があります。
どうしても相性の悪い人もいますから、その場合は素直に部署内、会社内で配置転換できないか打診しましょう。
それでもダメなら転職を検討しましょう。
それでも変わらなければ転職を考える
職場が変われば人間関係はリセットされます。
ただし、転職先の職場でも人間関係がこじれるかもしれません。
なので、何でもかんでも転職ではなく、色々な解決策を試してみましょう。
また、仕事を頑張りすぎて鬱になる人がいます。
私も何人も見てきました。
職場は変えられますが、身体は変えられません。
少々の怪我であれば治りますが、致命傷を負うと再起不能になるかもしれません。
そうなる前に脱出してください。
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まとめ
転職を決意する、決意すべきタイミングを紹介しました。
- スキル・実績が評価されていない時、給与が低い時
- やりたいこととやっていることがマッチしていない時
- 勤務形態(労働環境)が合わない時
- 人間関係が悪い時
転職が成功するかはさておき、キャリア形成における選択肢として頭に入れておくことは有効です。
いざとなったら他の会社で活躍できるとわかれば心に余裕が生まれます。
この記事をきっかけに、あなたの人生が少しでも好転すれば幸いです。
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