【認定試験対策】財務会計(FI)5-3.換算レート差損益

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概要

換算レート差損益の処理について解説する。

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カスタマイズ、トランザクションコード

  • OB09 – 未消込明細換算差損益用の勘定設定

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換算レート差損益の処理について

為替差損益(換算レート差損益)は、外国為替相場の変動により生じる損益のこと。外貨取引をした際に発生する。業務的な意味合いについては、他リンクを参照すること。

※参考:為替差損益|証券用語解説集|野村證券
※参考:為替差損益(売掛金) of The仕訳 – エスエス会計HP

本ページでは、外貨建の未消込明細を消し込む場合について取り扱う。システム的には、外貨建の未消込明細を消し込む際、換算レートが変動していると、換算レート差損益が発生する。

換算レート差損益の処理(基本仕様)

換算レート差損益は、未消込明細を消し込む際収益勘定または費用勘定に自動で転記される。つまり、換算レート差損益は消込伝票の明細に自動で転記される。

以下に商品の購入→支払における換算レート差損益の発生を図示する。

換算レート差損益の設定

外貨建の未消込明細を処理するすべての統制勘定とG/L勘定に対して、換算レート差損益の勘定を割当する必要がある。つまり、勘定コードごとに換算レート差損益の勘定コードを指定する、ということ。また、換算レート差損益は収益勘定・費用勘定それぞれで割当する。

なお、通貨コード、通貨タイプごと割当する換算レート差損益の勘定をわけることも可能。

設定については、次のカスタマイズ操作方法と共に実機を見てもらうとわかりやすい。

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カスタマイズ操作方法

換算レート差損益の設定(未消込明細換算差損益用の勘定設定):OB09

外貨建を処理する統制勘定として、買掛金を例に換算レート差損益の勘定を設定する。今回は買掛金を例にしているが、必要に応じて他の勘定でも同様の設定を行う。

  1. SPRO>財務会計>債権管理および債務管理>会計トランザクション>銀行支払>銀行支払共通設定>定義: 換算差損益勘定 を選択する。
  2. 勘定コード表を入力し、Enterを押下する。
  3. 「新規エントリ」ボタンを押下し、G/L勘定に「D00001(買掛金)」を入力する。
  4. 実現換算レート差異の差損、収益それぞれに換算レート差損益用の勘定コード(※)を入力して保存する。
    ※換算レート差損益用の勘定コードが未登録の場合は、FS00から登録すること。

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テーブル

テーブルID内容説明備考
T030H未決済明細換算レート差損益の勘定設定Tr-Cd:OB09のDB

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演習問題

※複数回答の設問あり。
※答えはドラッグすると見れる。

次の文章について、正誤を答えよ。

統制勘定に割当する換算レート差損益勘定は、通貨ごとに割当が可能である。

A. 正
B. 誤

正解:A

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