【認定試験対策】財務会計(FI)9-6.残高確認書

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概要

決算処理の基本的な流れについて解説する。

また、決算期用に用意されたレポート残高確認書について、解説する。

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カスタマイズ、トランザクションコード

  • F.17 – 得意先残高確認書印刷
  • F.18 – 仕入先残高確認書印刷

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決算処理

まず、決算処理について法的に必要な業務と、システム的に必要な処理をまとめる。

法的要件システム要件
1残高繰越
2得意先/仕入先の旧会計年度の会計期間クローズ
得意先/仕入先の特別会計期間オープン
3残高確認書の送付
4外貨評価
5評価調整
6債権と債務の再グループ化
7得意先/仕入先の特別会計期間クローズ

今回は、3の残高確認書について解説する。

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残高確認書

残高確認書とは

残高確認書とは、自社と取引先(得意先・仕入先)の残高があっているかどうかを確認するための書類である。以前、財務会計(FI)9-1.連絡文書で説明した連絡文書のうちの一つ。

  • F.17 – 得意先残高確認書印刷
  • F.18 – 仕入先残高確認書印刷

残高確認書のカスタマイズ

  1. 連絡文書印刷書式名の設定
    • SPRO>財務会計>財務会計共通設定>連絡文書>SAPscript ペースフォーム>割当: 連絡文書印刷の書式名
  2. 連絡文書書式の送信者詳細の定義
    • SPRO>財務会計>財務会計共通設定>連絡文書>定義: 連絡文書のセンダ詳細
  3. 残高確認書の返信用アドレスの定義(どこに送り返してもらうか)
    • SPRO>財務会計>債権管理および債務管理>会計トランザクション>決算処理>カウント(もしくは「件数」)>残高確認書>定義: 残高確認の返信住所
  4. 残高確認書の選択基準の指定(F.17に抽出条件項目を追加できる)
    • SPRO>財務会計>債権管理および債務管理>会計トランザクション>決算処理>カウント(もしくは「件数」)>残高確認書>定義: 残高確認の選択基準
  5. 得意先/仕入先の残高確認書の準備(プログラムSAPF130D、SAPF130Kの登録)

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カスタマイズ操作方法

残高確認書の登録(F.17)

  1. SAPメニュー>会計管理>財務会計>債権管理>定期処理>決算処理>チェック/計算>残高確認書: 印刷 を選択する。
  2. 以下のデータを入力して、実行する。
得意先コードCustomer01
一般選択
会社コード1000
照合基準日演習実施日
出力管理
連絡文書のソートバリアントK2[勘定コードによるソート]
明細ソートキーP1[伝票日付、参照/伝票番号]
発行日演習実施日
回答日演習実施日の7日後
印刷制御
(全プリンタ)LP01
  1. 表示された一覧を確認する。
  2. 前画面に戻り、メニューバー>プログラム>実行して印刷 を選択して、残高確認書を印刷する。

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テーブル

テーブルID内容説明備考
LFA1仕入先マスタ:一般  仕入先マスタの一般データレベル(クライアントレベル)のデータを保持
LFB1仕入先 会社コード仕入先マスタの会社コードレベルのデータを保持
LFM1仕入先 購買組織仕入先マスタの購買組織レベルのデータを保持
KNA1得意先マスタ:一般  得意先マスタの一般データレベル(クライアントレベル)のデータを保持
KNB1得意先 会社コード得意先マスタの会社コードレベルのデータを保持
KNVV得意先 販売データ得意先マスタの販売組織レベルのデータを保持

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演習問題

※複数回答の設問あり。
※答えはドラッグすると見れる。

次の文章について、正誤を答えよ。

残高確認書の送信先は、得意先、仕入先マスタに設定された住所である。

A. 正
B. 誤

正解:A

残高確認書で債権、債務の残高をチェックするために利用できる方法は、次のどれか。

A. 残高確認書
B. 残高調整
C. 残高照会時に連絡文書依頼
D. 残高通知

正解:ABC

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