【認定試験対策】管理会計(CO)6-8.製造バージョン

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概要

製造バージョンについて解説する。製造バージョンは、その名の通り生産管理(PP)で主に扱われるマスタである。本記事では、原価計算に関連する話を中心に解説する。

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カスタマイズ、トランザクションコード

  • C223 – 製造バージョン 一括処理
    ※登録、変更、照会を同じトランザクションで行う

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製造バージョン

製造バージョンとは

製造バージョンとは、作業手順、BOM、ロットサイズを一意に組み合わせたもの。つまり、作業手順とBOMを事前に設定しておく必要がある。

また製造バージョンは、品目マスタの「MRP 4」ビュー、または「原価計算 1」ビューにて設定する。

原価積上においては、どこかで製造バージョンを指定しているわけではなく、作業手順とBOMから製造バージョンが決まる、という程度。ただし、該当する製造バージョンがないと積上時にエラーとなるため、設定は必須。

【イメージ】
作業手順 ━━━━┓
BOM ━━━━━╋━➜ 製造バージョン
ロットサイズ ━━┛

製造バージョンヘッダ

ヘッダで設定する項目は、プラントと品目くらいである。

項目備考
プラント生産を行うプラント。
品目生産対象の品目コードを指定する。

製造バージョン明細

ヘッダで指定したプラント×品目単位で複数の明細(製造バージョン)を持てる。明細(製造バージョン)ごとに設定する項目は、以下のとおり。

【製造バージョン】エリア

製造バージョンに関する基本的な項目を設定する。

項目備考
製造バージョン製造バージョンのコード値。英数字最大4桁で入力する。
コード値が最小のものが、初期値として選択される。
テキスト製造バージョンの名称。
最小ロットサイズ、最大ロットサイズ製造バージョンが有効なロットサイズを範囲指定する。
製造バージョンのキー項目のひとつ。
有効開始日付、有効終了日製造バージョンの有効期間を指定する。
原価積上時、該当の製造バージョンが有効期間内にないとエラーになる。
※原価積上のパラメータ「数量構成日付」と比較する。

【タスクリスト】エリア

作業手順を設定する。作業手順のバージョンにあたるグループカウンタも指定する。

項目備考
タスクリストタイプタスクリストの種類を選択する。作業手順は「N」を指定。
グループ作業手順のコード値(ID)。作業手順登録時に割り振られる。
グループカウンタ作業手順のバージョンにあたる項目。原価計算で利用するグループカウンタを指定する。

【部品表/配合表】エリア

BOMを設定する。BOMのバージョンにあたる代替BOMも指定する。

項目備考
代替BOMBOMのバージョンにあたる項目。BOM自体はヘッダのプラントと品目から決まるので、BOMのコード値を入力するような欄はない。
BOM用途原価計算で利用するBOM用途を指定する。標準では[6]原価計算が用意されている。

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カスタマイズ操作方法

【起動経路】
SAPメニュー>ロジスティクス>生産>マスタデータ>製造バージョン(Tr-Cd:C223)

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テーブル

テーブルID内容説明備考
MKAL品目の製造バージョン

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