【認定試験対策】財務会計(FI)2-5.仕入先、得意先

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概要

SAPの基本となるマスタ、仕入先と得意先について解説する。これらはMM、SD領域のマスタとなるため、本ページではFIに関係する基本的なところだけ拾っていく。

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カスタマイズ、トランザクションコード

  • FD01 – 得意先マスタ登録
  • FK01 – 仕入先マスタ登録
  • FK08 – 仕入先変更確認

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仕入先、得意先について

いわゆる業務上の仕入先、得意先を管理するマスタ。詳しいことはググればだいたい出てくる。

仕入先マスタ、得意先マスタの3つのレベル

仕入先マスタ、得意先マスタ(以後、単に「仕入先」「得意先」と書くこともある)は、3つのレイヤーに分けて項目を持っている。

クライアントレベルすべての会社からアクセスできるデータ。一般データという。会社コードや購買組織に依らない項目を設定する。
仕入先コード
・仕入先名称
・住所
得意先コード(仕入先でも得意先でもある場合、両者を紐付けする)
・口座番号
など
会社コードレベル各社固有の項目を設定している。各社ごとに変わる項目を設定する。主にFI領域で使うことになる。同じ仕入先でも会社コードごとに異なる設定が可能
・統制勘定(設定すると、統制勘定の自動転記が可能になる ※参考)
・支払条件
・支払方法
など
【仕入先の場合】
購買組織セグメントレベル
【得意先の場合】
販売エリアセグメントレベル       
※以後、「購買レベル」「販売レベル」と略すことあり
購買組織、販売組織ごとに変わる項目を設定する。主にMM、SD領域で使うことになる。 同じ仕入先でも購買組織、販売組織ごとに異なる設定が可能。 なぜ購買は「組織」と言って、販売は「エリア」と言っているかは永遠の謎。

完全な仕入先コード、得意先コード

3つのレベルをすべて設定する必要はない。クライアントレベルは必須だが、会社コードレベル、購買or販売レベルの設定は任意。必要に応じて設定する。

クライアントレベル、会社コードレベル、購買組織セグメント(もしくは、販売エリアセグメント)の3つのレベルすべて設定されているマスタを完全な仕入先コード完全な得意先コードという。逆にいずれかの設定が欠けていると、不完全な仕入先コード、不完全な得意先コードという。

SAPでは、この完全という言葉を、「漏れのない状態」とか「すべて満たす状態」というニュアンスで使っており、他でもしばしば登場する。

共通更新と個別更新

業務上、財務担当者はクライアントレベルと会社コードレベルの項目を設定し、購買・販売担当者はクライアントレベルと購買レベル・販売レベルの項目を設定する。そのため、ユーザに応じて利用するトランザクションを分けられるように、それぞれのトランザクションが用意されている。

すべてのレベルが更新できるトランザクションを共通更新といい、特定のレベルのみ更新できるトランザクションを個別更新という。頭の片隅に入れておく程度でいい。

【仕入先マスタ】

利用用途登録変更照会設定できるレベル
共通更新XK01XK02XK03クライアントレベル、会社コードレベル、
購買レベル
の登録、変更、照会が可能。
個別更新(FI)FK01FK02FK03クライアントレベル、会社コードレベル
登録、変更、照会が可能。
個別更新(MM)MK01MK02MK03クライアントレベル、購買レベル
登録、変更、照会が可能。

【得意先マスタ】

利用用途登録変更照会設定できるレベル
共通更新XD01XD02XD03クライアントレベル、会社コードレベル、
販売レベル
の登録、変更、照会が可能。
個別更新(FI)FD01FD02FD03クライアントレベル、会社コードレベル
登録、変更、照会が可能。
個別更新(SD)VD01VD02VD03クライアントレベル、販売レベル
登録、変更、照会が可能。

仕入先、得意先の勘定グループ

はい出てきました「勘定グループ」。SAP厄介ワードの一つである。これまでにG/L勘定の勘定グループが出てきた。G/L勘定の勘定グループと、仕入先(得意先)の勘定グループはまったく別物なので、注意すること。後ほど、G/L勘定グループと仕入先勘定グループを比較した話もするので必要に応じて読み返してほしい。※以後、仕入先の勘定グループを前提に解説するが、得意先の勘定グループも同様である。

仕入先の勘定グループは、仕入先コードのコード体系を制御する設定である。たとえば、国内の仕入先はK001~K999、海外の仕入先はG001~G999、というように仕入先コードのコード体系を制御している。同様に、得意先の勘定グループは、得意先コードのコード体系を制御する。

仕入先マスタを登録する際、勘定グループを指定することで制御がかかる

番号範囲、項目ステータス

仕入先、得意先の勘定グループのシステム的な役割は2つある。

  • 仕入先コード(得意先コード)の番号範囲を設定している
    • 前述のとおり、たとえば国内の仕入先はA001~A999、海外の仕入先はB001~B999、というように仕入先コードが設定できる範囲を制御している。
  • 仕入先マスタ(得意先マスタ)の項目ステータスを制御している
    • マスタ登録時の項目の非表示or表示のみor入力必須or任意入力を制御している。
      ※G/L勘定の場合は会社コードレベルのみの制御であったが、仕入先(得意先)の勘定グループは全レベルの項目ステータスを管理している。

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カスタマイズ操作方法

仕入先マスタを登録する。仕入先マスタの登録には、仕入先の勘定グループが必要なため、先に仕入先の勘定グループを登録してから、仕入先マスタを登録する。

勘定グループの登録、項目ステータスの設定

  1. SPRO>財務会計(新規)>債権管理および債務管理>仕入先コード>マスタデータ>仕入先マスタデータ登録準備>定義: 仕入先勘定グループ/画面レイアウト を選択する。
  2. KRED 仕入先(内部採番)を選択し、編集>別名コピー でコピーする。
  3. 勘定グループに「K001」を入力し、保存する。
  4. 項目ステータスの設定を確認する。
    1. 「一般データ」をダブルクリックして設定を確認する。
    2. 「会社コードデータ」をダブルクリックして設定を確認する。
    3. 「購買データ」をダブルクリックして設定を確認する。

番号範囲の割当

  1. SPRO>財務会計(新規)>債権管理および債務管理>仕入先コード>マスタデータ>仕入先マスタデータ登録準備>割当: 番号範囲>仕入先→仕入先勘定グループ を選択する。
  2. 勘定グループ「K001」に番号範囲「XX」を割り当てる。

仕入先の勘定グループは、番号範囲の割当が必要になる。G/Lの勘定グループは、勘定グループに直接番号範囲を入力していたため、UIが異なる。これは恐らく、同じ番号範囲を複数の勘定グループに設定できるようにするため。

仕入先マスタの登録:FK01

仕入先マスタを登録し、統制勘定を設定する。これにより、仕入先コードを利用した統制勘定への転記ができるようになる。

  1. SAPメニュー>会計管理>財務会計>債務管理>マスタレコード>登録 を選択する。
  2. 仕入先の情報を入力して、Enterを押下する。
仕入先コードVender01
会社コード1000
勘定グループK001
  1. 一般データを入力する。
    ※入力内容は任意
  2. 会社コードデータで必要な情報を入力する。メニューバー>ジャンプ>会社コードデータ>会計情報 を選択する。
  3. 統制勘定を設定し、保存する。
統制勘定D00001

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テーブル

テーブルID内容説明備考
LFA1仕入先マスタ:一般  仕入先マスタの一般データレベル(クライアントレベル)のデータを保持
LFB1仕入先 会社コード仕入先マスタの会社コードレベルのデータを保持
LFM1仕入先 購買組織仕入先マスタの購買組織レベルのデータを保持
LFBK仕入先 銀行データ仕入先マスタの銀行情報
KNA1得意先マスタ:一般  得意先マスタの一般データレベル(クライアントレベル)のデータを保持
KNB1得意先 会社コード得意先マスタの会社コードレベルのデータを保持
KNVV得意先 販売データ得意先マスタの販売組織レベルのデータを保持
KNBK得意先 銀行データ得意先マスタの銀行情報
ADRCアドレス仕入先マスタ、得意先マスタの名称と住所

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演習問題

※複数回答の設問あり。
※答えはドラッグすると見れる。

以下のうち、どの会社コードに属する人でもアクセスできる仕入先、得意先データはどれか。

A. 購買組織セグメントレベル
B. クライアントレベル
C. 会社コードレベル
D. 販売エリアセグメントレベル

正解:B

複数の得意先コードで、同じ番号範囲を使用することができる。この文章は正しいか。

A. 正
B. 誤

正解:A

得意先コードと仕入先コードで同じ番号範囲を使用することができる。この文章は正しいか。

A. 正
B. 誤

正解:B

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