【認定試験対策】財務会計(FI)9-8.評価調整(値調整)

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概要

決算期における処理のひとつ、評価調整(値調整)について解説する。

ただし、試験における重要性が低いため、ざっくり説明して需要があれば追加で詳細を記載する。

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カスタマイズ、トランザクションコード

  • F107 – 追加評価
  • S_ALR_87002693 – 累積償却キーの更新
  • OBB0 – 定義: 勘定

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評価調整(値調整)

評価調整とは

貸倒引当金を計上するための処理。手入力する方法(値個別調整)と、自動入力する方法(均一レート値調整)がある。

個別値調整

特殊仕訳を使用して、貸倒引当金を計上する。貸倒引当金としていくら計上するのか、その際にどの勘定を使用するのかをすべてマニュアルで入力する。

特殊仕訳とは

特殊仕訳とは、端的に言うと買掛金、売掛金以外のG/L勘定コードを使用して伝票登録する方法である。

たとえば、得意先請求書(FB70)から得意先コードを入力して伝票登録すると、得意先マスタに割当されている統制勘定(例:売掛金)にデータが流れる。ここで売掛金ではなく未収金にデータを流したい場合、特殊仕訳コードを用いることで未収金で債権を計上できる。

特殊仕訳については、11-1.特殊仕訳取引参照。

均一レート値調整:F107

自動で貸倒引当金を登録する方法。貸倒引当金としていくら計上するのか、その際に使用する勘定コードをカスタマイズで決めておく。つまり、計上金額も使用する勘定コードもすべて自動で決まる

【トランザクションコード】
SAPメニュー>会計管理>財務会計>債権>定期処理>決算処理>評価>追加評価(Tr-Cd:F107)

カスタマイズは以下の評価調整キー、均一レート値調整が必要。

評価調整キー:S_ALR_87002693

貸倒引当金として計上する金額を決めるマスタ

【トランザクションコード】
S_ALR_87002693 – 累積償却キーの更新

評価調整キーは、得意先マスタに割当する

得意先マスタ>会社コードレベル>「勘定コード管理」タブ>価格調整
※S/4では、得意先マスタ>会社コードレベル>「得意先: 口座管理」タブ>評価調整

貸倒引当金の勘定コードの設定:OBB0

均一レート値調整は財務諸表を出力するために行うので、外貨評価と同様、補助元帳の金額は計上しない。そのため、調整勘定を使用して総勘定元帳に計上する。調整勘定の登録は、次のトランザクションコードで行う。

【トランザクションコード】
SPRO>財務会計>総勘定元帳>定期処理>評価>長期債権、債務および引当金の割引>定義: 勘定(Tr-Cd:OBB0)
→内部処理キー「B03(均一レート値調整)」をダブルクリックして設定する。

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カスタマイズ操作方法

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テーブル

テーブルID内容説明備考

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演習問題

※複数回答の設問あり。
※答えはドラッグすると見れる。

次の文章について、正誤を答えよ。

均一レート値調整(Tr-Cd:F107)の実行画面おいて、IDは任意の番号でよい。

A. 正
B. 誤

正解:A

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