【認定試験対策】財務会計(FI)11-2.チェック、代入

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概要

伝票登録時のチェック、および代入について解説する。チェック、代入は実務でもよく使うし、かつFI以外の領域でも利用するので理解して損はない。

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カスタマイズ、トランザクションコード

  • GGB0 – チェック
  • GGB1 – 代入
  • OB28 – 会計伝票のチェック
  • OBBH – 会計伝票の代入

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チェック、代入

チェック、代入とは

チェック

チェックは、伝票入力時、特定条件を満たした際にメッセージを表示する機能。たとえば、伝票の伝票日付と転記日付が異なる日付のとき、「伝票日付と転記日付が異なっています。」とメッセージを表示できる。

代入

代入は、伝票入力時、特定条件を満たした際に伝票の入力値を置換する機能。たとえば、伝票日付を転記日付の値で上書きする、といったことができる。

必要な設定

呼出位置(共通設定)

呼出位置は、チェック、代入処理が入る場所を制御している。たとえば、「伝票ヘッダ」だとEnterを押下すると、伝票ヘッダの項目値に対して、チェックor代入処理が入る。

以下はチェックの設定イメージである。

呼出位置として設定できるのは、以下3箇所。「完了伝票」のみ処理タイミングが違うので、注意。

呼出位置処理タイミング
伝票ヘッダEnter押下時
伝票明細Enter押下時
完了伝票「転記」ボタン押下時

チェック

チェックは、以下の3つの設定で構成される。

設定内容
前提条件チェックに入る条件仕入先=”Vendor01″のとき
チェック具体的なチェックの内容「伝票日付=転記日付か」をチェック
メッセージチェックに引っかかった時のメッセージNOの場合、「伝票日付と転記日付に
異なる日付が入っています」と表示する

なお、メッセージには、以下のメッセージタイプのいずれかを選択する。

  • I:情報
  • W:警告
  • E:エラー(そのまま続行せずに、入力値を修正させる場合に利用)
  • A:取消

なお、1つの会社コードに対して、1つの呼出位置に設定できるチェックは1つのみである。
※設定画面で複数のチェックを設定しようとすると、エラーになる。

代入

代入は、以下の2つの設定で構成される。

設定内容
前提条件チェックに入る条件仕入先=”Vendor01″のとき
置換具体的な置換の内容「伝票日付」を「転記日付」の値で上書きする

なお、置換でセットできる値は、以下3パターンある。

  • 設定値:固定値をセットする
  • Exit:ロジックを直接書く(ABAPでDB参照して値をセット、などが可能)
  • 項目間割当:他の項目値をコピーする

代入もチェックと同様、1つの会社コードに対して、1つの呼出位置に設定できる置換は1つのみである。
※設定画面で複数のチェックを設定しようとすると、エラーになる。

チェック、代入のトランザクションコード

チェック、代入は財務会計だけでなく、他の領域でも設定できる。各領域ごとにトランザクションコードがそれぞれ用意されている。

領域チェック代入
全アプリケーションエリアGGB0GGB1
FIのみOB28OBBH
COのみ(※)(※)
・・・・・・・・・

(※)COは専用のトランザクションコードがないため、SPROからの起動のみ。
SPRO>管理会計>管理会計一般>勘定割当理論>定義: チェック
SPRO>管理会計>管理会計一般>勘定割当理論>定義: 代入

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カスタマイズ操作方法

今回は、以下のとおりチェックを演習する。

前提・業務想定

・呼出位置:伝票ヘッダ
・前提条件:伝票の伝票日付と転記日付が入力されているとき
・チェック:伝票日付=転記日付か
・メッセージ:伝票日付 &1 、転記日付 &2 が入力されています。同じ日付を入力してください。
 ※&1には伝票日付の入力値、&2には転記日付の入力値を表示する。
 ※伝票日付:BKPF-BLDAT、転記日付:BKPF-BUDAT

事前準備(チェックのカスタマイズ):OB28

  1. SPRO>財務会計>ツール>チェック/代入>会計伝票のチェック(Tr-Cd:OB28)を起動する。
  2. メニューバー>環境>チェック をクリックする。
  3. 画面左の「伝票ヘッダ」を選択し、「チェック」ボタンをクリックする。
  4. チェックのIDと名称を入力(任意)し、「ステップ」ボタンをクリックする。
  5. 名称を入力(任意)し、画面左の「前提条件」をクリックする。
  6. BKPF-BLDAT <> ” AND BKPF-BUDAT <> ”」となるように設定する。
    ※操作方法がわからなければ、手打ちでも構わない。
  7. 画面左の「Check」をクリックする。
  8. BKPF-BLDAT = BKPF-BUDAT」となるように設定する。
    ※操作方法がわからなければ、手打ちでも構わない。
  9. 画面左の「メッセージ」をクリックする。
  10. 以下のデータを入力する。
    ※メッセージは適宜追加する。
Message Type[E]エラー
メッセージText
※適宜追加する
伝票日付 &1 、転記日付 &2 が入力されています。
同じ日付を入力してください。
メッセージ変数 1BKPF-BLDAT
メッセージ変数 2BKPF-BUDAT
  1. 画面左の登録したチェックを選択する。
  2. 保存する。
  3. 前画面に戻り、「新規エントリ」ボタンから以下のエントリを登録する。
会社コード1000
呼出位置[1]伝票ヘッダ
チェック(登録したチェック)
有効化レベル[1]有効

チェック処理の確認(FI伝票登録)

  1. G/L勘定伝票登録(Tr-Cd:FB50)などを起動する。
  2. 伝票日付を空白、転記日付「2000/04/01」を入力して、Enterを押下する。
    エラーとならないことを確認する。
     ※前提条件「伝票日付<>空白 & 転記日付<>空白」を満たさないため。
  3. 伝票日付「2000/04/02」を入力して、Enterを押下する。
    エラーメッセージ「伝票日付 2000/04/02 、転記日付 2000/04/01 が入力されています。同じ日付を入力してください。」が表示されることを確認する。
  4. 伝票日付「2000/04/01」に変更して、Enterを押下する。
    エラーが解消されることを確認する。

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テーブル

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演習問題

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