【認定試験対策】管理会計(CO)10-1.収益性分析の概要

スポンサーリンク

概要

収益性分析の概要について解説する。まずは、全体をざっくり押さえよう。

スポンサーリンク

カスタマイズ、トランザクションコード

※今回はなし

スポンサーリンク

収益性分析

収益性分析では、市場セグメントに対する分析データを作成する。例えば、ある商品がどの顧客によく売れているのか、といったデータを表示する。また、会社の営業部門がどれだけ利益を出しているかをレポートする

本ブログでは、収益性分析を「CO-PA(もしくはPA)」、利益センタ会計を「EC-PCA(もしくはPCA)」と略す。

収益性分析(CO-PA)の概要

収益性分析の概要を、PAの目的、レポート、特徴から押さえよう。また、利益センタ会計との違いも記載するため、比較しながら理解を進めよう。

収益性分析利益センタ会計
目的・提案するソリューション市場セグメントごとのデータ提供
売上の伸び率が高い得意先はどの会社か、など
販売管理単位ごとの貢献利益目標
営業部は目標とする貢献利益を達成したか、など
投資対効果(ROI)の測定
ある製品の販売促進はどれくらい効果があったか、など
収益、およびコスト構造の分析
商品の売上と費用の分析、商品価格の見直しが必要か、など
利益センタごとの貢献利益を管理
自動車部門の営業利益はどれくらいか、など
ROE(自己資本利益率)
エンジン部門のROEはどれくれいか、など
管理会計
予実比較し、予定を超える実績を出した部門はどこか、など
社内取引、および商品・サービスの管理
社内取引の対象となった商品・サービスは何か、など
レポートについて製品、得意先、会計期間、事業領域など、任意のメッシュで売上や費用、利益を表示する。部門(利益センタ)ごとの貢献利益を把握するため、利益センタごとの損益を表示位する。
特徴市場セグメントと業績数値を柔軟に定義できる
-市場セグメントは、販売組織や得意先、その他製品に関連する項目を組み合わせたもの。
-見たいメッシュに合わせた項目を用意できるため、見たい粒度で市場評価が可能。
多次元レポートツールを使用して分析できる
Excelのピボットテーブルのように、データの切り口を自由に入れ替えて分析できる。
勘定ベース原価ベースの管理
CO-PAでは、総勘定元帳の粒度でデータを管理する勘定ベースと、より細かい粒度でデータを管理する原価ベースがある。
利益センタごとの利益を算出する
利益責任のある組織を利益センタとして割当し、利益センタごとの利益を計算する。
投資対効果を測ることができる

利益センタ会計では貸借対照表勘定を管理することができる。そのため、ROIやROAなどの投資対効果を算出できる。

収益性分析で作成する報告書の種類

SAPでサポートする会計法は、売上原価会計法期間会計法がある。収益性分析は、売上原価会計法の管理に適している。収益性分析で期間会計法の管理はできない(はず)。

売上原価会計法

提供した商品やサービスの収益と原価(費用)を対応させる方法。商品やサービスごとの利益を分析することに適している。データ収集(伝票の転記タイミング)も売上と原価が対応する形で計上される。

売上原価会計法は、利益センタ会計でも管理できる。

期間会計法

組織ユニットに関する一定期間内の収益と原価を集計する方法。事業部など、組織ごとの利益を分析することに適している。収益、一次原価、在庫変更、仕掛品、資本化活動のデータを収集する。

上記のとおり、利益センタ会計は期間会計法に適している。なお、売上原価会計法と期間会計法の両方を扱いたい場合は、CO-PA(売上原価会計法)、PCA(期間会計法)とすることをSAPは提案している。

収益性分析のデータフロー

収益性分析のデータフローをざっくり把握しておこう。収益性分析は伝票登録されるパターンが多岐にわたる。かつ他モジュールから登録されることが多い。

上図では、どのモジュールでどの処理をすると、収益性伝票が登録されるのかを示している。例えば、SDモジュールから請求伝票(商品・サービスの販売に伴う請求)をしたタイミングで、CO-PAに伝票登録される。

細かくは後々説明するので、まずはざっくりどんなモジュールからデータが流れてくるかをイメージしておこう。

スポンサーリンク

カスタマイズ操作方法

※今回はなし

スポンサーリンク

テーブル

テーブルID内容説明備考

コメント

タイトルとURLをコピーしました