【認定試験対策】財務会計(FI)3-1.会計伝票-伝票タイプ

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概要

会計伝票の伝票ヘッダ、および明細について解説する。

本ページでは伝票ヘッダについて、明細については次回解説する。後にヘッダと明細についてまとめたページを用意するので、まずは一読してざっと理解してほしい。その後、まとめのページで理解を深めることをオススメする。

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カスタマイズ、トランザクションコード

  • FBN1 – 会計伝票番号範囲
  • OBA7 – 伝票タイプ定義

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会計伝票について

「伝票」について

SAPでは、ほぼすべてのトランザクションデータをこの「伝票」という形で管理している。仕入先に注文する伝票を購買伝票といい、得意先からの発注を受けて登録する伝票を販売伝票という。財務会計で登録される伝票は、会計伝票もしくはFI伝票と呼ぶ。(以後、単に「伝票」と記載した場合は会計伝票と読み替えていただきたい。)

そして「伝票」は、ヘッダ明細という構成をしており、会計伝票もこの構造である。
ヘッダには、会計伝票を登録した日、登録した人などの情報を持っており、明細には、仕訳の中身(借方:経費○○円、貸方:現金○○円、など)を持っている。

伝票のヘッダテーブルと明細テーブル

伝票はヘッダと明細の構造をしているが、データベースもヘッダと明細それぞれ用意されている。

たとえば、会計伝票のテーブルであれば、ヘッダ情報がBKPFテーブルで管理され、明細情報がBSEGテーブルで管理されている。登録したデータをDB上で確認する際は、これらのテーブルを確認すればいい。

トランザクション画面の動きとDBの動きを合わせて追いかけることで理解が深まるので、よく見てほしい。

伝票タイプと転記キー

さて、この伝票タイプと転記キーは財務会計の基礎中の基礎である。しかしながらネーミングセンスが悪すぎるせいでとっつきにくく、拒絶反応を起こしたくなる。きちんと説明していくので一つ一つ押さえていこう。

まず、端的に説明すると、伝票タイプは伝票のヘッダを管理・制御している。転記キーは伝票の管理・明細を制御している。

伝票タイプヘッダ情報を管理・制御している。
転記できる勘定タイプ、伝票番号の番号範囲、伝票ヘッダ項目の必須入力などを
制御している。
転記キー明細情報を管理・制御している。
転機できる勘定タイプ、借方/貸方どちらに転記するのか、などを制御している。

本ページでは伝票タイプについて解説し、転記キーは次回で解説する。

伝票タイプ

前述のとおり、伝票のヘッダを制御しており、伝票の種類を表す。例えば、得意先への請求書、仕入先からの請求書、仕入先への支払、一般会計の伝票、など。コード体系は、アルファベット・数字2桁で構成されている。

伝票タイプによって、以下が制御されている。

伝票番号の番号範囲会計伝票の伝票番号が取れる範囲を指定する。
反対仕訳伝票タイプ反対仕訳を登録する際の伝票タイプを指定できる。
指定しない場合、元伝票と同じ伝票タイプになる。
転記可能な勘定タイプ伝票で入力することができる勘定の種類
(資産勘定、仕入先勘定、得意先勘定など)を定義している。
伝票入力時の必須項目参照番号、伝票ヘッダテキストを必須入力に設定できる。
管理データ以下の有効/無効を設定している。
・正味転記にする(参考:10-4.固定資産-取得-
・得意先、仕入先のどちらかのみ入力可能にする
マイナス転記可能にする(反対仕訳ではなく、通常の伝票で
 マイナス転記できるかを制御)
・会社間転記
・取引会社を手入力可能にする

伝票番号の番号範囲

伝票タイプで番号範囲が決まるが、これは会計伝票の伝票番号を制御している。仕入先からの購買で起きる会計伝票は10001~20000、得意先への請求で起きる会計伝票は20001~30000、と伝票番号を切り分けるために利用する。今の例で両方の番号範囲を10001~20000とすることも可能。

内部番号割当と外部番号割当

伝票番号の採番方法に、自動(連番)で採番する方法と、手動(手入力)で採番する方法がある。自動(連番)で採番する方法を内部採番、あるいは内部番号割当という。手動で採番する方法を外部採番、あるいは外部番号割当という。

勘定タイプ

勘定タイプとは、一言で表現すると勘定の種類である。勘定タイプは、SAP標準で用意されており、勘定タイプは、資産、得意先、仕入先、品目、総勘定元帳、二次原価の6種類のみ。追加・削除することはできない。

  • A:資産
  • K:得意先
  • D:仕入先
  • M:品目
  • S:総勘定元帳
  • 二次原価 ※二次原価にはコード値なし

システム的な意味合いは、この勘定タイプごとに転記可能な期間(転記日)を制御している。たとえば、資産勘定は2020年1月~2月の転記日で転記可能、仕入先勘定は2020年2月の転記日のみ転記可能、といった制御がかけられる。

要所要所で出てくるが、その都度説明するので、今はざっくり理解しておけばいい。

伝票タイプによって転記できる勘定タイプが決まるが、複数の勘定タイプが転記可能であることを頭の片隅においておこう。次回説明する転記キーでは、転記できる勘定タイプが一つに定まるため、転記キーとの違いを理解するポイントになる。

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カスタマイズ操作方法

今回は伝票タイプの登録、および番号範囲の登録と割当を実施する。先に番号範囲を登録しておく方が、カスタマイズがスムーズである。

  1. 伝票番号の番号範囲を登録
  2. 伝票タイプの登録、番号範囲の割当

伝票番号の番号範囲を登録:FBN1

  1. SPRO>財務会計>財務会計共通設定>伝票>伝票番号範囲>入力ビューの伝票>定義: 入力ビューの伝票番号範囲 を選択する。
  2. 会社コード「1000」を入力する。
  3. 「番号範囲変更」ボタンを押下する。
  4. 以下のデータを入力し、保存する。
    ※年度の挿入方法は、行選択してメニューバー>編集>年度挿入 を選択。
No.(番号範囲)01
年(終了年度)9999
※終了年度を入力するため、年度による変更がない場合は9999でよい。
開始番号1000000000
終了番号2000000000

伝票タイプの登録、番号範囲の割当:OBA7

  1. SPRO>財務会計>財務会計共通設定>伝票>伝票タイプ>定義: データ入力ビューの伝票タイプ を選択する。
  2. 「新規エントリ」ボタンを押下する。
  3. 以下のデータを入力し、保存する。
伝票タイプK1
テキスト支払
  1. 登録した伝票タイプ「K1」をダブルクリックする。
  2. 以下のデータを入力し、保存する。
番号範囲01
勘定タイプ資産、得意先、仕入先、品目コード、総勘定元帳をONにする。

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テーブル

テーブルID内容説明備考
T003伝票タイプ  
BKPF会計伝票ヘッダ会計伝票のヘッダデータ。
S/4以降はACDOCAのテーブルに統合されている。
BSEG会計伝票明細 会計伝票の明細データ。
S/4以降はACDOCAのテーブルに統合されている。

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演習問題

※複数回答の設問あり。
※答えはドラッグすると見れる。

伝票タイプは、どのレベルで登録されるか。

A. クライアントレベル
B. 会社コードレベル
C. 伝票タイプレベル
D. 勘定タイプレベル

正解:A

外部番号割当に関する記述で正しいものを選択せよ。

A. 伝票番号は連番で採番される。
B. 伝票番号は自動で採番される。
C. 伝票番号は手入力で採番される。
D. 伝票番号は数字のみ使用可能である。

正解:C

伝票番号の番号範囲は複数の伝票タイプに割当が可能である。

A. 正
B. 誤

正解:A

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