【認定試験対策】財務会計(FI)9-9.債権と債務の再グループ化

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概要

決算期における処理のひとつ、債権と債務の再グループ化について解説する。

ただし、試験における重要性が低いため、ざっくり説明して需要があれば追加で詳細を記載する。

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カスタマイズ、トランザクションコード

  • OBBU – 定義: 売掛金/買掛金再グループ化のソート方法/調整勘定
  • OBBW – 定義: 変更統制勘定の調整勘
  • FAGLF101 – ソート/再分類

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債権と債務の再グループ化

再グループ化とは

買掛金や売掛金の金額を、財務諸表上の異なる場所に表示するための決算処理である。使用例を見てもらうと理解しやすい。

【使用例】

  • 支払期日までの残存年数に応じて表示場所を変える(短期借入金、長期借入金など)
  • 得意先、仕入先ごとの残高(借方残高なのか、貸方残高なのか)に応じて債権、債務表示場所を変える
  • グループ会社間の債権債務を相殺して表示する
  • 統制勘定を期中に変更したことによって、財務諸表上の異なる場所に表示する

【トランザクションコード】

SAPメニュー>会計管理>財務会計>債権管理>定期処理>決算処理>再グループ化>ソート/再分類(新)(Tr-Cd:FAGLF101)
※「組替」は「再分類」となっている場合あり

【カスタマイズ】

SPRO>総勘定元帳>定期処理>組替>債権および債務の転送/ソート>定義: 売掛金/買掛金再グループ化のソート方法/調整勘定(Tr-Cd:OBBU)
※「組替」は「再分類」となっている場合あり

統制勘定を変更した場合の対応

債権と債務の再グループ化の注意点として、統制勘定を変更した場合、既に記載されているデータは旧統制勘定のままになっている。

そのため、残高の振替が必要になる。

(新統制勘定の)売掛金調整 / (旧統制勘定の)売掛金調整

ここで使用する勘定コードの設定は、以下で行う。

【カスタマイズ】

SPRO>総勘定元帳>定期処理>組替>債権および債務の転送/ソート>定義: 変更統制勘定の調整勘定(Tr-Cd:OBBW)
※「組替」は「再分類」となっている場合あり

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カスタマイズ操作方法

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テーブル

テーブルID内容説明備考

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演習問題

※複数回答の設問あり。
※答えはドラッグすると見れる。

次の文章について、正誤を答えよ。

期中(会計年度の途中)に、得意先、仕入先マスタの統制勘定を変更することはできない。

A. 正
B. 誤

正解:B

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