「死にそう」という呪文を1日200回唱える毎日
「死にそう…」
時計の針は12時を指す。正午ではない。午前だ。
足早に駅に向かう、終電だからだ。就業からの開放感なのか、行きよりも帰りの方が少しだけ足取りが軽い。
10時に出社し、終電で帰る。ただし、週1~2は会社で朝をむかえる。
土日もどちらかは仕事をしていた。
唯一の楽しみは金曜の夜に同期と飲むこと。スタートはいつも25時。
これが社会人2年目のルーティン。
私は、成長すると決め入った会社で諦めたくないために、怒られ続ける日々に耐えながら仕事をしていた。
相当辛かったが、続けていたのはただの根性である。
今思えば、「辛い」という感情を感じないようにしていた。
そのせいか「死にそうな目をしている」と言われることもあった。
あるとき「お前は感情表現が苦手だからアクターズスクールに行けば?」と言われた。
色々調べたが、アクターズは興味なかったので、代わりにビジネススクールを調べた。
「クリティカル・シンキング」
なんとなく面白そうだったので講義を受けることにした。
あのときから数年。
講義を申し込んだときからは想像もできないほどの変化が起きる。
きっかけは思いもしないところからやってくる。
楽しすぎるクラス
申し込んだのは論理思考を鍛えるクラス。簡単な課題をこなしてクラスのドアを開ける。
「楽しい」
楽しすぎる。特にディスカッションが楽しい。
もともと論理的な思考は好きだったが、自分の意見をぶつけ、他人の意見に耳を傾け、議論する。
正解はない。
ただ、自分達の最適解をホワイトボードに刻み込む。
そして発表。
自分一人ではたどり着けない答えにたどり着ける。
これが何よりも楽しすぎる。
全6回のクラスが終わる頃には、グロービス入学(=MBA取得)を決めていた。
「これだ!」と直感的に感じていた。
今までこの直感に従って失敗したことはない。
もともと起業したいという思いがあったからかもしれない。
10時に出社し、終電で帰る。ただし、週1~2は会社で朝をむかえる。
ここに、金曜の夜12時から朝まで会社で課題をこなすルーティンが加わった。
金曜の夜から朝まで課題をこなす。
そのまま校舎に直行しクラスに参加。
その後は懇親会か勉強会に参加。
家に帰ったら死んだように寝てまた夜から課題を開始。
これを日曜日もループする。
そして月曜日はいつも通り出社。
「よくできるね?」と言われたが、楽しいもんはやっちゃうでしょ笑
やらない理由がない。
「マスモトが生気を取り戻した」と言われた。
入学してからの2年間は濃すぎる。
卒業したときには5年以上経った気がした。
2年間の変化
2年間勉強しただけではなく変化も多かった。
まずは転職。
在学中に知り合った人に声をかけてもらい、転職することになった。
ここでかなり時間的に余裕が生まれるようになった。
と、言っても一般的な人よりかなりパツパツな生活には代わりなかった。
ようやく人のレベルになったくらい笑
また、もともと低くない給与だったが、転職後さらに上がり続けることになった。
時間的余裕が生まれたことに加え、2年目には自分のキャパがだいぶ上がったため、他のことにも手を出せた。
講師補佐みたいなこともしたし、筋トレを始めて腹筋を割ることもできた。
自己管理はかなりうまくなったと思うし、それを発表すると結構評判が良かった。
最後に
MBAはひとつのきっかけにしか過ぎないが、この2年半で大きく人生が変わっている。
そう、きっかけは間違いなくグロービス。
私の話は個人的な体験なので、偏っているし参考にならないかもしれない。
でも今は、初期パラメータが低くてもやり方次第で勝てる時代。
いくらでも金持ちになれるし、やりたいことができる。
そんなRPGゲームのような世界になっている。
楽しむしかないよね。
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