SAP認定試験-財務会計の問題集です。他の問題集と比べて難度は低めです。本試験想定というよりは、演習問題としてご利用ください。正答率80%程度は欲しいところです。
※各問に対して、正解の数は書いていませんが、複数回答の問もあります。正しいと思われる記述を必要分解答してください。
【SAP ECC 6.0】SAPシステムでは最大いくつまで【セッション】を開くことができるか?
A. 5つ
B. 6つ
C. 7つ
D. 8つ
正解:B
【ユーザ定義リスト】に追加できるものはどれか?
A. ファイル
B. トランザクション
C. ウェブアドレス
D. 個人フォルダ
正解:ABCD
【ユーザプロファイル】で、各ユーザごとに設定できる初期値はどれか?
A. 日付書式
B. ログオン言語
C. プリンタ
正解:ABC
【財務会計アプリケーション】には何が含まれるか?
A. 固定資産管理
B. 在庫管理
C. 販売管理
D. 債務管理
E. 銀行関連管理
正解:ADE
Bは在庫/購買管理(MM)、Cは販売管理(SD)、別のアプリケーションとして独立している。財務会計管理と同じレイヤー。以下の構造。
- 在庫/購買管理
- …
- 販売管理
- …
- 財務会計
- 固定資産管理
- 債務管理
- 銀行関連管理
【FIの組織】で必ず設定しなければいけないものはどれか?
A. 会社コード
B. 事業領域
C. 特にない
正解:A
【会社コードと事業領域】はどのように割り当てられているか?
A. 1:1
B. N:1
C. 1:N
D. 該当なし
正解:D
事業領域は、事業単位のレポートを出すために使用する。クライアントに紐づく組織マスタ。
会社コードとは区切りが異なるため、別物である。互いに紐付きはない。N:Mの紐付きのため、答えはD。
参考:財務会計(FI)1-1.会社コード、組織ユニット
参考:Biz.Online【SAP】事業領域とは?覚えておきたい2つのポイント
【会計年度バリアント】について正しい記述はどれか?
A. 年度非依存設定のみ可能
B. カレンダと異なる会計年度の設定が可能
C. 特別会計期間の設定が可能
D. 会計期間オープン/クローズを設定
正解:BC
会計年度バリアントは、年度の期首と期末(期首が何日で期末が何日か)を設定している。
A:年度依存の設定(1年しか使わない設定)も可能。
B:カレンダ年と異なる短縮会計年度の設定が可能。
C:主に経理の人が使う決算時期用の期間を設定できる。
D:会計期間オープン/クローズは別の設定。会計期間バリアントということもある。
【換算レート】について正しい記述はどれか?
A. 日ごとにレートを変更可
B. 同一通貨間のレートは1つしかもてない
正解:A
換算レートは以下のようなもの。
- 取得時レー卜
- 電信売買売値
- 電信売買買値
- 平均レート
- 特定基準日のレート
【勘定コードマスタ】の2つのレベルはどれか?
A. 勘定コード表レベル
B. 会社コードレベル
C. 事業領域レベル
正解:AB
勘定コードマスタは、2つのレイヤー(SAPでは「レベル」と言う)で管理されている。
- 勘定コード表レベル
勘定コードや勘定の名称など、どの会社も共通する項目を設定する。 - 会社コードレベル
通貨や統制勘定など、会社ごとに変更する項目を設定する。
G/L勘定の【勘定グループ】により、制御されるものは何か?
A. G/L勘定マスタの番号範囲
B. G/L勘定マスタの勘定コード表レベルの項目ステータス
C. G/L勘定マスタの会社コードレベルの項目ステータス
正解:AC
勘定グループは、G/L勘定マスタのコード体系(番号範囲)と、勘定コードマスタの項目ステータスを制御している。
参考:財務会計(FI)2-2.G/L勘定グループ、項目ステータス
【G/L勘定マスタ】の項目ステータスとして存在するものはどれか?
A. 処理別項目ステータス
B. 勘定グループ別項目ステータス
C. 会社コード別項目ステータス
正解:AB
G/L勘定マスタの項目ステータスは、2つで管理されている。
- G/Lの勘定グループ
- 処理別(登録・変更・照会)
それぞれで、項目ステータス(表示のみ、必須入力など)を設定でき、より優先度の高いステータスで画面に表示される。
例えば、負債勘定のG/L勘定グループでは項目ステータスを「任意入力」と設定し、照会処理では「表示のみ」と設定している場合、負債勘定の照会画面では「表示のみ」になる。
参考:財務会計(FI)2-2.G/L勘定グループ、項目ステータス
【項目ステータス】を優先度の高い順に並べなさい。
A. 入力必須→任意入力→表示のみ→非表示
B. 任意入力→入力必須→表示のみ→非表示
C. 表示のみ→非表示→入力必須→任意入力
D. 非表示→表示のみ→入力必須→任意入力
正解:D
前述のとおり。
【統制勘定】について正しい記述はどれか?
A. 統制勘定に直接転記することが可能
B. 買掛金、売掛金といった勘定が代表的
C. 1つの勘定コードを得意先、仕入先両方の統制設定に指定できる
正解:B
そもそもSAPでは「勘定」という言葉がいくつも出てくるので注意が必要。
一般的な業務でも使われる「勘定」がG/L勘定、もしくは総勘定元帳勘定という。
G/L勘定のうち、得意先や仕入先に紐付いて伝票登録される勘定が統制勘定というイメージ。
統制勘定を使うことで、買掛金をFI伝票から直接登録することができなくなり、必ず購買伝票から仕入先を入力して登録する、といった制御ができる。
よってAは不正解で、Bが正解。
仕入先でもあり得意先でもあるようなマスタを設定することができるため、Cは誤り。
参考:財務会計(FI)2-3.統制勘定
参考:Biz.Online【SAP】3分で理解できる!統制勘定とは?
完全な【仕入先マスタ】の3つのレベルはどれか?
A. クライアントレベル(一般データ)
B. 会社コードレベル
C. 販売エリアレベル
D. 購買組織レベル(MM)
正解:ABD
仕入先マスタは、クライアントレベル、会社コードレベル、購買組織レベルの3つのレイヤーで管理される。
- クライアントレベル:住所、仕入先名称など
- 会社コードレベル:統制勘定コード、支払条件など
- 購買組織レベル:購買時の通貨、インコタームズなど
「完全な」というワードをSAPでは、すべてのマスタが漏れなく入力されている状態を言う。例えば、クライアントレベルと会社コードレベルしか定義されていない場合は、「不完全」という。よって、ABD。
一方、得意先はクライアントレベル、会社コードレベル、販売エリアレベルの3つで構成される。
なぜ販売は「エリア」といって、購買は「組織」というのかは謎。
得意先の【勘定グループ】で正しい記述はどれか?
A. 仕入先マスタの設定グループと同じものである
B. (得意先)マスタの番号範囲を制御
C. マスタの項目ステータスを制御
D. マスタがワンタイムかどうか制御
正解:BCD
「勘定グループ」というワードもSAPでは複数存在するのできちんと理解が必要。※赤字が正解。
- G/Lの勘定グループで設定する内容
- 番号範囲
- 会社コードレベルの項目ステータス
- 得意先/仕入先の勘定グループで設定する内容
- 番号範囲
- 項目ステータス
- ワンタイムで利用する得意先/仕入先か
今回は、得意先/仕入先の勘定グループに関する設問。カスタマイズで設定する内容を回答すればよい。
参考:財務会計(FI)2-5.仕入先、得意先
参考:財務会計(FI)2-5.仕入先、得意先2
仕入先マスタの【項目ステータス】として存在するものはどれか?
A. 処理別項目ステータス
B. 勘定グループ別項目ステータス
C. 会社コード別項目ステータス
正解:ABC
先程と同じく得意先/仕入先マスタに関する問。「仕入先マスタの項目ステータスは、どこで制御されているか」という話。勘定グループ、処理、会社コードでそれぞれ制御がかかるので、ABCが正解。
なお、G/L勘定マスタの項目ステータスとは異なるため、違いを認識しておくこと。
マスタ画面 | どこで項目ステータスを制御しているか |
G/Lの勘定コードマスタ | ・G/Lの勘定グループ ・処理別(登録・変更・照会) |
得意先/仕入先マスタ | ・G/Lの勘定グループ ・処理別(登録・変更・照会) ・会社コード別の画面レイアウト |
【銀行マスタ】について正しい記述はどれか?
A. プログラムを使用して外部データを取り込む
B. 銀行メニューからマニュアル登録
C. マスタデータの情報として、銀行キーや住所などの一般的な情報が含まれる
正解:ABC
【伝票タイプ】が制御する内容として正しいものはどれか?
A. 伝票の番号範囲
B. 転記が許可される勘定タイプ
C. 伝票ヘッダ項目の項目ステータス
D. 伝票明細項目の項目ステータス
正解:ABC
頭に入れておきたいのは、以下の点。※赤字が正解。
- 伝票タイプ:伝票ヘッダの制御。以下を設定している。
- 伝票タイプの番号範囲
- 転記可能な勘定タイプ
- 項目ステータス
- 転記キー:伝票明細の制御。以下を設定している。
- 転記可能な勘定タイプ
- 貸方/借方どちらに転記するのか
- 明細の項目ステータス
勘定タイプがどちらにも含まれているが、伝票タイプ、転記キー両方の制御がかかる。勘定タイプは、資産、得意先、G/Lなどの勘定郡を表し、それぞれに対して会計期間オープン・クローズを持っている。
つまり、伝票タイプ、転記キーで入力できる勘定タイプが決まり、勘定タイプで入力できる期間が決まる。
参考:財務会計(FI)3-1.会計伝票-伝票タイプ
参考:財務会計(FI)3-2.会計伝票-転記キー、項目ステータスグループ
【転記キー】により、制御されるものは何か?
A. 明細の貸借
B. 伝票タイプ
C. 明細入力画面の項目ステータス
D. 入力する勘定の種類
正解:ACD
前述のとおり。
伝票の【項目ステータス】に直接影響を与えるものはどれか?
A. 会社コード
B. 勘定タイプ
C. 転記キーの項目ステータス
D. 勘定の項目ステータス
正解:CD
伝票の項目ステータスであることに注意。G/L勘定マスタの項目ステータス、得意先/仕入先マスタの項目ステータスとは異なる。
伝票の項目ステータスは、伝票入力時の項目ステータスを指す。具体的には、伝票明細の原価センタが必須入力か、任意入力か、など。
伝票入力時の項目ステータスは、転記キーに設定されている項目ステータス、および勘定マスタに設定されている項目ステータスで制御がかかる。よってCD。
参考:財務会計(FI)3-2.会計伝票-転記キー、項目ステータスグループ
【会計期間】への転記は何によって制御されるか?
A. 会計年度バリアント
B. 会計期間オープン/クローズ
C. 会社コード
正解:B
- 会計年度バリアント
- 年度の期首と期末(期首が何日で期末が何日か)を設定している
- 会計期間オープン/クローズ(会計期間バリアント)
- 伝票の入力できる期間(入力可:オープン/入力不可:クローズ)を制御している
問題では、「伝票登録が可能な期間を制御しているのは?」と聞かれているのでBが正解。
会計期間オープン/クローズで指定する【勘定タイプ】に存在しないものはどれか?
A. +
B. S
C. D
D. K
E. –
正解:E
会計期間オープン/クローズで指定する勘定タイプは、以下のとおり。
- S:総勘定元帳(G/L Accounts)
- D:得意先(Customers)
- K:仕入先(Vendors)
- A:資産(Assets)
- V:契約(Contract Accounts)
- M:品目(Materials)
- +:すべての勘定タイプ
「+」を指定するとすべての勘定タイプに対して制御がかかる。「-」は存在しない。よって、E。
【許容範囲グループ】で定義できないものはどれか?
A. 伝票最高転記額
B. 現金割引率
C. 支払過不足許容範囲
D. 取引先別金額
正解:D
【ユーザ設定の初期値】は以下のどれで制御されるか?
A. パラメータID
B. 編集オプション
C. 会社コード
D. ユーザマスタ
正解:ABD
【伝票ヘッダ項目】のうち、伝票転記後変更可能なものはどれか?
A. 伝票ヘッダテキスト
B. 会社コード
C. 転記日付
D. 参照伝票番号
正解:AD
【伝票明細項目】のうち、伝票転記後変更可能なものはどれか?
A. 明細テキスト
B. 転記キー
C. 金額
D. 支払条件
E. ソートキー
正解:ADE
【支払条件】で定義可能な項目はどれか?
A. 支払基準日初期値
B. 支払保留初期値
C. 支払方法初期値
D. 支払銀行初期値
正解:ABC
支払条件に関する問い。定義可能な初期値は、以下の3つのみ。
- 支払基準日初期値
- 支払保留初期値
- 支払方法初期値
【税計算表】に含まれないものはどれか?
A. 条件タイプ(税タイプ)
B. 会社コード
C. 勘定キー
正解:B
【マイナス転記】を行うための必要条件はどれか?
A. 会社コードでマイナス転記が許可されている
B. ユーザーにマイナス転記が許可されている
C. 反対仕訳理由コードがマイナス転記用に設定されている
正解:AC
反対仕訳を打つ方法は2つあり、「反対仕訳転記」と「マイナス転記」。
反対仕訳転記は、貸借逆の伝票を登録することで元伝票に対して赤を切る方法。マイナス転記は貸借は元伝票と同じだが金額にマイナスをかけることで赤を切る方法。
マイナス転記ができる条件は、2つ。会社コードでマイナス転記が許可されていること、マイナス転記用の反対仕訳理由が設定されていること。
よって、AC。
【会社間取引伝票番号】は以下のどれによって構成されるか?
A. 伝票ヘッダの会社コードの伝票番号
B. 伝票ヘッダの会社コード
C. 後続の会社コード
D. 会計年度(下2桁)
正解:ABD
【自動消込プログラム】で、消込の条件として何個まで基準を設定できるか?
A. 1つ
B. 2つ
C. 3つ
D. 4つ
E. 5つ
F. 制限なし
正解:E
【未消込明細】の消込に使われる基本的なトランザクションは何か?
A. 勘定消込
B. 一般転記
C. 消込転記
正解:AC
【転記の際に許容される差額】はどこで定義されるか?
A. 従業員の許容範囲グループ
B. 得意先/仕入先の許容範囲グループ
C. 会社コード
正解:AB
【換算差額損益】に対する記述で正しいものはどれか?
A. 自動仕訳で計上される
B. 換算差損益用のG/L勘定を定義しなくてはならない
C. 通貨毎に換算差損益勘定を設定しなくてはならない
正解:AB
参考:財務会計(FI)5-1.未消込明細の消込
参考:財務会計(FI)7-1.自動支払-自動支払処理の概要、銀行マスタ
【小口現金出納帳】について正しい記述はどれか?
A. 通貨毎に個別の現金出納帳を使用
B. 各会社コードで1つのみ使用可
C. 現金使用目的に対し取引を作成する
正解:AC
【項目ステータス制御】で最も優先度が低い設定は何か?
A. 表示のみ
B. 入力任意
C. 非表示
D. 入力必須
正解:B
非表示>表示のみ>入力必須>任意入力の順で優先される。
参考:財務会計(FI)3-2.会計伝票-転記キー、項目ステータスグループ
支払を処理する会社コードは【支払プログラム設定】のどこで定義されるか?
A. 全会社コード
B. 会社コード内支払方法
C. 銀行設定
正解:A
参考:財務会計(FI)7-1.自動支払-自動支払処理の概要、銀行マスタ
仕入先マスタ等で設定している【銀行振込】などの項目は何か?
A. 支払条件
B. 支払保留
C. 支払方法
正解:C
参考:財務会計(FI)7-1.自動支払-自動支払処理の概要、銀行マスタ
支払プログラムにて、買掛金が【消込】されるタイミングはどのタイミングか?
A. パラメータ入力時
B. 提案データ編集時
C. 支払計画実行時
D. 印刷データ出力時
正解:C
参考:財務会計(FI)7-1.自動支払-自動支払処理の概要、銀行マスタ
参考:財務会計(FI)7-3.自動支払-自動支払処理の実行
支払プログラムにて、【印刷計画実行時】に行われる処理はどれか?
A. DMEファイルの作成
B. 支払明細通知書の作成
C. 銀行仮勘定の消込
正解:ABC
参考:財務会計(FI)7-1.自動支払-自動支払処理の概要、銀行マスタ
参考:財務会計(FI)7-3.自動支払-自動支払処理の実行
【支払媒体ワークベンチ(PMW)】について、正しいものはどれか?
A. 支払処理の自動化が可能
B. 支払媒体プログラムの外部で定義した書式を利用可能
C. 標準の支払媒体印刷プログラムの代替ツールとして利用可能
正解:BC
【督促処理】について、正しい記述はどれか?
A. 督促対象の全明細の中で最も低い督促レベルがマスタに割り当てられる。
B. 督促提案では、督促保留の解除を行うことができる。
C. 督促状の印刷により、売掛金が消し込みされる。
D. 明細の延滞日数が、明細毎猶予期間内であれば、督促されない。
正解:BD
A:督促対象の全明細の中で最も高い督促レベルがマスタに割り当てられる。誤答。
C:督促状の印刷は、督促をするためのものであり、売掛金の消込はできない。
最大いくつの【督促レベル】を定義することが可能か?
A. 5
B. 7
C. 9
D. 12
正解:C
【連絡文書タイプ】の設定レベルはどちらか?
A. クライアント非依存
B. クライアント依存
正解:A
【連絡文書】に個別テキストの編集を行う指定はどこで行うか?
A. バリアント
B. 連絡文書タイプ
C. 会社コード
D. 得意先/仕入先マスタ
正解:B
【金利計算】を行う各勘定のマスタに設定するものは何か?
A. 税コード
B. 取引タイプ
C. 金利計算フラグ
D. 統制勘定
正解:C
【源泉徴収税計算】のために仕入先マスタに設定する項目は何か?
A. 源泉徴収税コード
B. 金利フラグ
C. 支払方法
正解:A
【財務諸表作成プログラム(RFBILA00)】で出力できないレポートはどれか?
A. 会社コードごとの財務諸表
B. 事業領域ごとの財務諸表
C. 複数の会社コードをまとめた財務諸表
D. 複数の会社コードの連結財務諸表
正解:D
【財務諸表バージョン】での勘定コード設定方法で正しい記述はどれか?
A. 階層の最下位に割り当てる
B. 勘定残高によって表示場所を変えることができる
C. 1つの勘定コードは1つの財務諸表バージョンにしか割り当てられない
正解:AB
A:階層を作ったうえで、階層の末尾に割当する。
B:可能。
C:複数の財務諸表バージョンに割当することが可能。よって誤答。
財務諸表の【ドリルダウンレポート】について、正しい記述はどれか?
A. 財務諸表バージョンを使用して表示
B. 伝票を照会することが可能
C. 事業領域ごとの分析が可能
D. ドラッグ&ドロップ機能により、レポート上で勘定コードの表示場所を変更可能
正解:ABC
Dの機能はない。
【償却記帳プログラム】について、正しい記述はどれか?
A. 新会計年度のオープンを行なう
B. 償却伝票を自動的に起票する
C. 処理数が多いため、バックグランドで実行を行なう
正解:BC
償却記帳プログラムは、固定資産の償却費を自動で計算する機能。
Aは関係なく。BCが正解。
【入庫/請求仮勘定の更新】について、正しい記述はどれか?
A. 入庫/請求仮勘定に残高がある場合に実行
B. 通常、翌期に反対仕訳を起こす
C. 入庫/請求仮勘定に直接転記して調整を行う
正解:AC
【入庫/請求仮勘定の分析】について、正しい記述はどれか?
A. 入庫/請求仮勘定に残高がある場合に実行
B. 通常、翌期に反対仕訳を起こす
C. 入庫/請求仮勘定に直接転記して調整を行う
正解:AB
【品目単価変更】について、正しい記述はどれか?
A. FIの勘定残高が更新される
B. 通常、翌期に反対仕訳を起こす
C. 品目マスタの金額が更新される
正解:AC
【外貨建未消込明細】の評価差損益の勘定設定について、正しい記述はどれか?
A. 会社コードごとに設定
B. 勘定ごとに設定
C. 得意先ごとに設定
D. 消込時の差損益の勘定と評価時の差損益の勘定を変えることが可能
正解:BD
【外貨預金の評価】について、正しい記述はどれか?
A. 評価差損益の転記の反対仕訳を起こすことが可能
B. 明細別に評価される
C. 外貨預金勘定によって差損益勘定を分けることができる
D. 評価対象勘定の残高が更新される
正解:ACD
【未消込明細と外貨預金の評価】で共通のものはどれか?
A. 使用するプログラム
B. 差損益勘定の設定方法
C. 評価方法
D. 換算レート
正解:ACD
【評価方法】のカスタマイズで設定できる内容はどれか?
A. 低価法、強制低価法、常時評価など評価の方法
B. 差損益の勘定設定
C. 外貨換算伝票の伝票タイプ
D. 外貨換算に使用するレートタイプ
正解:ACD
【売上原価会計】に必要な領域はどれか?
A. 事業領域
B. 機能領域
C. 管理領域
正解:B
【照合転記】について正しい記述はどれか?
A. 財務会計と管理会計の照合
B. 期末に必ず実行しなければならない
C. カスタマイズは不要
正解:A
照合転記は、管理会計で行った事業領域の振替を、財務会計に反映させる処理。S/4では自動で処理される。
【見越/繰延エンジン(マニュアル見越/繰延)】について、正しい記述はどれか?
A. 見越/繰延機能コンポーネントの有効化が必要
B. 基本データのマニュアル登録が必要
C. 勘定設定が必要
D. 伝票タイプは実行時に指定可能
正解:ABCD
【残高繰越】の繰越勘定について、正しい記述はどれか?
A. 全ての勘定残高が未処分利益に繰り越される
B. 全ての勘定残高がその勘定自身に繰り越される
C. 勘定の種類によって繰越先の設定が異なる
正解:C
残高繰越は、年度末のBS残高を翌年に繰越する処理。
PL勘定は損益(最終的には繰越利益剰余金)となるため、繰越対象外。
よって、Cが正解。
【残高更新プログラム】について、正しい記述はどれか?
A. 残高繰越は、期末にならないと実行できない
B. 残高繰越により会計伝票ができる
C. 未処分利益勘定は実行時に指定する
D. 得意先や仕入先ごとに繰越可能
正解:D
残高更新プログラムは、年度末のBS残高を翌年に繰越する処理。
A:特に期末である制約はない。
B:会計伝票はできず、システム的に翌年の残高が出来上がるのみ。
C:事前にカスタマイズにより設定する。
D:可能。これが正答。
【会計期間オープン/クローズ】について正しい記述はどれか?
A. 会計年度バリアントで制御
B. 勘定タイプごとに設定することも可能
C. 1度に複数の会計期間をオープン可能
D. クローズした期間を再度オープン可能
正解:BCD
A:会計年度バリアントは、会計期間の期首・期末の日を指定するものであり、会計期間オープン/クローズとは無関係。
B:可能。前述の会計期間オープン/クローズの説明を参照。
C:会計期間の種類(期間範囲という)は3つあり、それぞれでオープン/クローズの設定が可能。
・期間範囲1:特別会計期間
・期間範囲2:普通の会計期間
・期間範囲3:CO→FI連携ができる会計期間
D:可能。
参考:財務会計(FI)3-4.会計期間バリアント
参考:財務会計(FI)9-11.残高繰越、その他
【スケジュールマネージャ】の特徴として、正しい記述はどれか?
A. 決算処理プロセスがより明確になり、処理しやすくなる
B. タスクリストから各タスクを実行する
C. 実行後のログを確認できる
正解:ABC
【事業領域調整】について、正しい記述はどれか?
A. ある事業領域の明細を他の事業領域に変更
B. 調整勘定を使用した調整伝票を登録
C. 自動仕訳明細のみが調整の対象
D. 事業領域別貸借対照表を作成するための処理
正解:BD
【特殊仕訳取引】で転記される統制勘定は、どのような統制勘定か?
A. 得意先マスタに登録されているもの
B. 仕入先マスタに登録されているもの
C. 得意先/仕入先マスタに登録されていないもの
正解:C
特殊仕訳取引は、「この仕入先から商品を買う時は買掛金、備品を買う時は未払金で処理したい」という時に使う。
普通に仕入先を入れると買掛金で処理される(この時の買掛金を統制勘定という)。
仕入先と同時に特殊仕訳コードを入力すると、未払金で処理される(この時の未払金を代替統制勘定という)。
というように、特殊仕訳コードで統制勘定を使うか、代替統制勘定を使うか切り分けるもの。
代替統制勘定は会社コードレベルで決めるため、得意先/仕入先レベルでは設定されていない。
よって、Cが正解。
【特殊仕訳取引の転記】であることをSAPに識別させる為に必要な入力項目は何か?
A. 特殊仕訳コード
B. 勘定コード
C. 伝票タイプ
D. 取引タイプ
正解:A
前述のとおり、特殊仕訳コードで切り分ける。
特殊仕訳取引の転記方法のうち、【片仕訳】で転記されるのはどの方法か?
A. 全て片仕訳で転記可能
B. 備忘明細
C. 統計転記
D. 任意相手勘定
正解:B
特殊仕訳コードの利用は、代替統制勘定の相手勘定によって3種類に分かれる。
- 自動相手勘定入力:相手勘定をカスタマイズで決定
- 備忘明細:相手勘定なし(片仕訳)
- 任意相手勘定入力:相手勘定を伝票上で手入力
設問では、「片仕訳になるのは?」と聞かれているので、相手勘定がないB:備忘明細が正解。
【特殊仕訳取引】で使用可能な転記キーはどれか?
A. 登録されている全ての転記キー
B. 得意先/仕入先請求書で使用可能な全ての転記キー
C. 属性が特殊仕訳取引用に設定されている転記キーのみ
正解:C
特殊仕訳取引では専用の転記キーを利用する。
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