【認定試験対策】財務会計(FI)7-1.自動支払-自動支払処理の概要、銀行マスタ

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概要

自動支払処理について解説する。機能についての説明が多いため、数回に分けて説明する。まずは、自動支払処理の事前知識や、関係するマスタ、トランザクションデータについて。

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カスタマイズ、トランザクションコード

  • FI01 – 銀行マスタの登録
  • FI12 – 取引銀行定義
  • FS00 – 勘定コードマスタ登録
  • FD02 – 得意先マスタ変更
  • FK02 – 仕入先マスタ変更

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自動支払処理について

自動支払処理(以下、自動支払)は、得意先、仕入先への支払を自動でSAPに登録する機能である。財務会計(FI)5-1.未消込明細の消込で説明した消込転記を自動化する機能である。

また、支払媒体の印刷(DME、EDIの印刷)も可能である。

自動支払処理の流れ

自動支払は以下の流れで実行する。

1パラメータ入力自動支払の対象伝票の抽出条件を指定する
2提案実行自動支払の対象伝票の抽出処理
3借方残高チェック(任意)借方残高の勘定への支払を除外する場合に利用する
4提案編集(任意)借方残高の勘定への支払を明細ごとに除外する場合に利用する
5支払処理支払伝票の登録(例:買掛金 / 銀行仮勘定)
6印刷実行支払伝票の登録(例:銀行仮勘定 / 預金)

銀行マスタ

支払、入金を管理するための銀行マスタについて説明する。銀行マスタでは、以下を管理する。

  • 銀行口座情報(自社の銀行、取引先の銀行いずれも登録する)
  • G/L勘定コード

銀行口座情報にG/L勘定コードを入力することで、銀行口座とG/L勘定が紐づく

銀行口座とG/L勘定の紐付けは、銀行口座にG/L勘定の設定G/L勘定に取引銀行の設定、の両方を行うこと。片方のマスタで設定すれば終わりではない。

銀行マスタはクライアントレベルで登録する。

銀行に関するマスタは、「銀行マスタ」と「取引銀行」があるが、試験的には細かく理解しなくても問題ないので、まとめて説明する。

銀行情報と得意先、仕入先マスタの紐付け

銀行マスタを得意先、仕入先に登録する。これにより、得意先、仕入先と支払口座が紐づく。登録は得意先、仕入先マスタの一般データレベルの支払処理で行う。つまり、クライアントレベルでの割当となる。

得意先、仕入先マスタレコードの設定

自動支払における得意先、仕入先マスタの重要な項目は、以下のとおり。

  • クライアントレベル
    • 住所
    • 銀行国コード
    • 言語(得意先、仕入先に送る支払明細通知書の言語になる)
    • 銀行コード
    • 銀行口座番号
    • IBAN
  • 会社コードレベル
    • 支払条件キー(支払期日を決めるマスタ。参考:財務会計(FI)4-5.支払条件、現金割引
    • 支払方法(何で支払をするのか(現金か、預金か、手形か、など))
    • 支払保留キー(債務の支払、債権の回収を止めておく機能)

銀行コードについて

日本の銀行コードは、7桁(銀行コード+支店コード)で入力する。たとえば、みずほ銀行の東京営業部では、銀行コードに「0001001」を入力する。

みずほ銀行:0001
東京営業部:001
⇒銀行コード:0001001

得意先明細と仕入先明細の相殺

得意先が仕入先でもある場合、債務と債権を相殺できる機能。(財務会計(FI)2-6.仕入先、得意先2の説明と同様)

  • 得意先コードと仕入先コードの紐付けをしていること
    ※得意先に仕入先コードを登録する or 仕入先に得意先コードを登録する(参考
  • 会社コードごとに、得意先と仕入先での相殺を有効にする

上記を設定している場合、支払プログラムまたは督促プログラムを処理することで債権と債務を相殺できる。

支払対象(処理対象)の会計伝票について

自動支払に影響する会計伝票の項目は、以下のとおり。

支払方法何で支払をするのか(現金か、預金か、手形か、など)。
支払条件支払期日に関する設定を持っているマスタ。
※参照:財務会計(FI)4-5.支払条件、現金割引
支払保留支払保留フラグが立っていると、支払の対象から除外される。
パートナ銀行通常は空欄。複数の銀行を扱う場合に利用する。
取引銀行通常は空欄。特定の取引銀行から支払を行う場合に利用する。

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カスタマイズ操作方法

自動支払に関する以下マスタの更新を演習する。

  • 銀行マスタ(銀行マスタ、取引銀行・銀行口座)の登録(FI01、FI12)
  • G/L勘定コードマスタに銀行口座を登録(FS00)
  • 仕入先マスタの更新(FK02)

銀行マスタの登録

銀行マスタの登録(FI01)
  1. SAPメニュー>会計管理>財務会計>銀行>マスタデータ>銀行マスタ(Tr-Cd:F101)を選択する。
  2. 以下を入力し、Enterを押下する。
銀行国コードJP
銀行コード0001001
  1. 銀行名(任意)を入力し、保存する。

銀行口座の登録(FI12)
  1. SPRO>財務会計>銀行関連会計>銀行口座>定義:取引銀行(Tr-Cd:FI12)を選択する。
  2. 会社コードを入力し、Enterを押下する。
  3. 「新規エントリ」ボタンをクリックする。
  4. 以下のデータを入力し、保存する。
取引銀行HB01
銀行国コードJP
銀行コード0001001
  1. 登録した取引銀行:HB01を選択し、画面左の銀行口座をダブルクリックする。
  2. 「新規エントリ」をクリックし、以下のデータを入力して保存する。
取引銀行HB01
口座ID当座
テキスト当座預金-みずほ銀行 東京営業部(任意)
銀行口座データ
銀行口座番号1234567
通貨JPY
G/LAB0001[当座預金-みずほ東京]

G/L勘定コードマスタに銀行口座を登録(FS00)
  1. 会計管理>財務会計>総勘定元帳>マスタレコード>G/L勘定>個別処理>共通(Tr-Cd:FS00)を選択する。
  2. 勘定コード「AB0001」を選択し、登録/銀行/金利タブを選択する。
  3. 以下の情報を入力し、保存する。
取引銀行HB01
口座ID当座

仕入先マスタの更新(FK02)

  1. SAPメニュー>会計管理>財務会計>債務管理>マスタレコード>変更(Tr-Cd:FK02)を選択する。
  2. 仕入先コード「Vender01」、会社コード「1000」を入力し、一般データの「住所」「支払処理」、会社コードデータの「支払処理」をONにして、Enterを押下する。
  3. 仕入先変更:住所画面で、以下のデータを入力する。
国コードJP
  1. 仕入先変更:支払処理画面を表示し、以下のデータを入力する。
国コードJP
銀行コード0001001
銀行口座番号1234567
  1. 保存する。

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テーブル

テーブルID内容説明備考
BNKA銀行マスタ
KNBK銀行口座情報
T012取引銀行
SKA1G/L 勘定マスタ(勘定コード表)勘定コード表レベルのデータを保持
SKB1勘定コードマスタ (会社コード)会社コードレベルのデータを保持
LFA1仕入先マスタ(一般セクション)仕入先マスタの一般データレベルの情報を保持
LFB1仕入先マスタ(会社コード)仕入先マスタの会社コードレベルの情報を保持
KNA1得意先マスタ:一般データ得意先マスタの一般データレベルの情報を保持
KNB1得意先マスタ(会社コード)得意先マスタの会社コードレベルの情報を保持

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演習問題

※複数回答の設問あり。
※答えはドラッグすると見れる。

次の文章について、正誤を答えよ。

銀行口座とG/L勘定コードを紐付けするには、銀行口座にG/L勘定コードを登録し、G/L勘定コードマスタに取引銀行を登録する必要がある。

A. 正
B. 誤

正解:A

得意先が仕入先でもある場合に、支払処理プログラムで債権と債務を相殺するための条件は次のどれか。

A. 得意先マスタに仕入先コードを登録している
B. 支払処理プログラムで「得意先、仕入先の相殺」フラグをONにしている
C. 会社コードで、得意先と仕入先での相殺を有効にしている
D. 得意先明細の金額と仕入先明細の金額が一致している

正解:AC

仕入先請求書の登録について、正しい記述を選択せよ。

A. 支払条件は、仕入先マスタから自動誘導される
B. 支払条件は、手入力で指定できる
C. 支払条件は、伝票に手入力した支払条件よりも、仕入先マスタの支払条件が優先される
D. 伝票に手入力した支払条件よりと、仕入先マスタの支払条件が一致しない場合、エラーになる

正解:AB

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